造影剤使用に伴う副作用発現時の救急処置法
監修
藤田医科大学高度救命救急センター センター長
船曵 知弘 先生
造影剤使用に伴う血圧低下の救急処置(アナフィラキシー疑い)
Point | 造影剤の血管内投与でのアナフィラキシーは症状が急激に進行する場合があり,早急に対応することが必要. |
造影剤使用に伴う血圧低下の救急処置(血管迷走神経反射疑い)
- 患者体位:仰臥位
- 下肢挙上(30cm程度)とする.
- 嘔吐している場合は顔を横に向けさせる.
血管迷走神経反射での血圧低下は中等度とされ,通常,下肢挙上で容易に回復する.
血圧低下が続く場合
- 生理食塩液またはリンゲル液を点滴静注
徐脈が強い場合
- アトロピン
0.5mg,静注・皮下注・筋注のいずれか
※各薬剤の使用にあたっては,最新の電子添文をご参照ください.