ウログラフイン®

脊髄造影禁止

重要なお知らせ

2023年3月6日に情報を更新いたしました

「製品に関するお知らせ」にウログラフィン®注60% 20mL/100mL 効能又は効果一部削除のお知らせ・包装変更のお知らせを掲載しました。
https://pharma-navi.bayer.jp/urografin/basic-docs

本剤を脳・脊髄腔内に投与すると重篤な副作用が発現するおそれがあるので,脳槽・脊髄造影には使用しないこと.

開発の経緯

1950年頃からヨード安息香酸誘導体が造影剤として注目されていましたが、1953年にシエーリングAG(現:バイエル社)はより高い有効性と安全性を確保するため、3ヨード安息香酸の3位、5位を共にアセトアミドとし、1位のカルボン酸をナトリウム塩とした アミドトリゾ酸ナトリウムおよびメグルミン塩としたアミドトリゾ酸メグルミンを開発しました。

本邦では、両化合物を最適な比率で配合したウログラフイン®注60%及びウログラフイン®注76%を1955年に承認を得て発売しました。日本薬局方には、アミドトリゾ酸ナトリウムメグルミン注射液として収載されています。

製品の特徴及び有用性

  1. ウログラフイン®注は3ヨードの水溶性有機ヨード造影剤です。
  2. ウログラフイン®注60%はウログラフイン®注76%と比べ粘稠度が低く、内視鏡的逆行性膵胆管撮影、経皮経肝胆 道撮影に適用としている。
  3. ウログラフイン®注76%は、ウログラフイン®注60%と比べヨード濃度が高いので、唾液腺撮影に適している。
  4. 副作用等発現状況の概要は以下の通りです。再評価結果 ( 血管内投与、逆行性尿路撮影、関節撮影による造影も含む文献集計)

ウログラフイン®注60%

総症例1,042例中181例(17.4%)に副作用がみられた。主な副作用は熱感99件(9.5%)、悪心・嘔吐39件(3.7%)、蕁麻疹・発疹19件(1.8%)等であった。

ウログラフイン®注76%

総症例2,530例中944例(37.3%)に副作用がみられた。主な副作用は熱感781件(30.9%)、悪心・嘔吐71件(2.8%)、蕁麻疹41件(1.6%)等であった。

効能又は効果、用法及び用量、警告、禁忌等を含む使用上の注意につきましては、製剤の添付文書をご参照下さい。
出典の追記:ウログラフインインタビューフォーム2019年6月改訂(第7版)より 一部改訂