水溶性消化管造影剤
アミドトリゾ酸ナトリウムメグルミン液
1950年頃からヨード安息香酸誘導体が造影剤として注目されていましたが、1953年にシエーリングAG(現バイエル)はより高い有効性と安全性を確保するため、3ヨード安息香酸の3位、5位を共にアセトアミドとし、1位のカルボン酸をナトリウム塩としたアミドトリゾ酸ナトリウム及びメグルミン塩としたアミドトリゾ酸メグルミンを開発しました。
本邦では、両化合物を最適な比率で配合したウログラフイン60%及びウログラフイン76%を1955年に承認を得て発売しました。
さらに引き続いて、ウログラフインと同一成分であるアミドトリゾ酸ナトリウムメグルミンを使用したガストログラフインを水溶性消化管造影剤として、1960年に開発し、本邦では1961年に発売しました。