点滴静注胆嚢・胆管造影剤
イオトロクス酸メグルミン注射液
静脈性胆嚢・胆管造影剤の歴史は、1953年シエーリングAG(現:バイエル社)のアジピオドンメグルミン(ビリグラフイン)の開発に始まります。これにより全胆嚢・胆管系のX線による精査がはじめて完全に実施できるようになりました。ビリグラフインは、胆嚢・胆管造影の第一選択剤として世界中で繁用されていました。
その後も、シエーリングAG(現:バイエル社)ではより有効・安全な静脈性胆嚢・胆管造影剤の研究を続け、1976年にイオトロクス酸(ビリスコピン)を開発しました。
本邦においては1980年、前臨床及び臨床試験を完了し、その有効性と安全性が認められ、1981年に承認を得て、1982年発売に至りました。