造影剤使用に伴う副作用発現時の救急処置法
監修
藤田医科大学高度救命救急センター センター長
船曵 知弘 先生
造影剤使用に伴う副作用発現時の初期対応
同時進行で以下の対応を行う.
造影剤投与中止
- ルートに残る造影剤を取り除く.
- 造影剤除去後は生理食塩液のルートにつなぐ,もしくは別ルートを確保する(20G以上が望ましい).
応援要請
- すぐに院内救急チームに応援を要請する
- 患者を一人にしない.
患者状態の確認
- バイタルサインのチェック:意識状態,気道,呼吸,循環,皮膚の評価を行う.
- モニター機器の接続:パルスオキシメーター,心電図モニターを接続し,血圧,脈拍, SpO2 のモニターを行う.
注意
MRI 室に持ち込める機器には制約がある.必要に応じて処置場所を別途確保する.
※各薬剤の使用にあたっては,最新の電子添文をご参照ください.