非イオン性MRI用造影剤であるガドブトロールは、1998年2月にスイスで初めて承認されて以来、2023年12月末までに世界中で累計1億2,010万回の投与が行われており、安全性に関しては豊富なデータが蓄積されています。本研究では、ガドブトロールの安全性に関する評価を行い、最新情報を提供することを目的として、ガドブトロールに関する45の第II~IV相臨床試験及び市販後調査からの安全性データを解析しました。その結果、承認された適応症及び患者集団において、ガドブトロールは臨床使用可能なMRI造影剤としてのリスクとベネフィットのプロファイルが示されました。