Japan DRLs 2025の概要とシステムを用いた線量管理

監修:赤羽 正章 国際医療福祉大学 医学部 放射線医学 教授
制作:バイエル薬品株式会社

背景

我が国の診療用放射線に関する安全管理体制を整えるべく、医療法施行規則の一部改正が2020年4月より施行された(1)。これにより各施設では医療被ばく(放射線量)を管理・記録していくことが義務化されたが、線量管理を行う上で参考にするべき「関連学会のガイドライン等」の一つが、J-RIME(医療被ばく研究情報ネットワーク)が公開している診断参考レベルである。
2015年6月に日本で初めてとなる診断参考レベル(DRLs 2015)(2)が公表されたことで、医療現場では放射線診療における線量最適化への意識が高まってきた。その5年後の2020年7月に日本の診断参考レベル(DRLs 2020)(3)が公表され、さらに5年を経て今回の「診断参考レベル(DRLs 2025)」(4)が2025年7月に公表された。
本稿では、診断用CT、IVR、核医学の分野における、DRLs 2025とDRLs 2020の主な変更点、および線量管理システムを運用する上でDRLs 2025を活用した線量管理体制を構築する際の留意点について述べる。細かなDRL設定値の違いについては、別添を参照いただきたい。

日本におけるDRLs 2020からDRLs 2025への主な変更点

診断用CT

CT分野における管理すべき線量指標として、CTDIvolとDLPが採用されている。DRLの値はプロトコール(検査項目)毎に設定されているという点は以前より変わりないが、成人CTにおいては新たな管理項目として、冠動脈において「プロスペクティブ撮影」および「単純(カルシウムスコア撮影)」での管理が追加された。また、冠動脈のDLPが検査全体からCTA本スキャンに変更され、注釈が以下に変更された。

  • 冠動脈のCTDIvolとDLPはCTA本スキャン

外傷全身のDLPの扱いに変更はないが、理解を助けるため以下の注釈が追加された。

  • 外傷全身CTのDLPは検査全体

小児CTにおいては新たな管理項目として「頸部~骨盤」および「心臓」が追加された。層別化について、年齢と体重の併記が継続されたが、我が国でも体幹部における第一選択は体重とする旨が記載された。また、以前からの変更はないが、理解を助けるため以下の注釈が追加された。

  • 頭部は16cm径ファントム、体幹部は32cm径ファントムに基づいた値を示した。

 

治療計画CT

DRLs 2025から新たに治療計画CTのDRL値が公表された。管理項目は別添を参考いただきたい。

 

IVR

IVRにおいて管理すべき線量指標として、Ka,r(装置に表示される患者照射基準点線量)およびPKA(装置に表示される面積空気カーマ積算値)が引き続き採用されているが、基準透視線量率はDRLs 2025から参考値として扱うことになった。成人心臓領域の新たな管理項目として「TAVI(経大腿アプローチ)」が追加された。胸腹部領域においても3項目が追加、また新たに下肢領域EVTのDRL値が4項目設定された。

 

核医学

核医学においては、管理すべき放射性医薬品種(検査種)が12種追加となっている。また、SPECT/CTのCT撮影の管理項目が3部位、PET/CTのCT撮影の管理項目が8部位、新たに追加された。

専用のシステムを用いた線量管理を行う上での留意点

専用のシステムを用いて線量情報を取得・記録していく際には、RDSRやDICOM画像のTAG情報、線量レポート画像(OCR)、RISへの入力内容、等を活用することが一般的であろう。この時、患者IDや生年月日、検査名称や線量情報等、様々な情報を取得することになる。
次からは、線量情報を取得する上で、特に注意しておきたい事項について、モダリティごとに記載する。

 

診断用CT

CT検査における線量管理を行うためには、以下の情報を適切に取得できるよう、検査装置側の運用やデータフローを整理しておくことが重要となる。

 

体重情報:
CT装置側で手入力された、もしくはRISからMWMにより取得された体重情報を、RDSRやAxial画像等のDICOMデータより取得する。
[体重情報が誤っている場合、もしくは何かしらの理由で体重情報が入力されていない場合]
その検査は統計には用いない様にするのか、別の手段で体重を取得するのかを検討しておく。

 

検査内容を示す情報:
基本的には装置プロトコール名を用いて、検査の分類を行うこととなる。例えば、肝臓ダイナミックにおいては、胸部や骨盤を含まない検査を抽出する必要がある。そのためには、プロトコール名として、「肝臓ダイナミック3相」と「肝臓ダイナミック2相+胸部~骨盤」を分けておくのか、プロトコール名は共通の物を使用し、別途システム内のタグ付け機能の様なものを利用するのか、もしくは検査時における撮影長から識別を行うのか、等を検討しておく必要がある。

 

撮影内容を示す情報:
対象の検査によっては、特定の相のみのCTDIvolやDLPを評価する場合がある。例えば冠動脈においてはCTAの本スキャンにおけるCTDIvolやDLPを評価することになるため、撮影時のプロトコール名やシリーズディスクリプション、もしくはスキャン長等から、該当の相のデータのみを抽出できるのかどうかを、装置から出力される情報から確認する必要がある。

 

治療計画CT

診断用CTの線量管理と同様に、照射技術毎にプロトコール名称を分けておくか、スタディディスクリプション等の検査情報を検査装置側で正確に入力しておくことで、DICOMデータからCT撮影の領域を分別することができるであろう。

 

IVR

Ka,rおよびPKAは、通常検査装置側から出力された値をシステム側で評価することとなる。そのためには、以下の情報をシステム上で識別できることが重要となる。

手技名:
施設内の装置仕様やワークフローによって、手技名情報がシステムへ取り込まれるまでのフローは様々であろう。以下にその一例を示す。

  1. RDSRやDICOMイメージに記録されている、検査名やプロトコール名等の情報を取得する。
  2. システム上でタグ付け機能等を用いて記録する。
  3. オーダリングシステムやRIS等から手技情報を取得する。

これらの方法から、自施設として最も合理的なフローを検討するのが良いだろう。

Ka,rおよびPKA
透視毎、撮影毎、ではなく、手技全体における数値情報を管理することになる。RDSRもしくは線量レポート画像のOCRによってこれらの情報が取得できるのか否かを知ることが重要となる。

 

核医学

核医学における線量管理のためには、投与した放射性医薬品の名称や実投与量情報、検査目的だけでなく、撮影領域毎にCTの線量を評価していく必要もある。そのためには、以下の情報をシステム内に記録していくことが特に重要となる。

 

放射性医薬品名称・実投与量:
これらの情報は下記の方法によりシステムに記録していくことになるだろう。

  1. 検査装置側で登録している放射性医薬品情報を、核医学検査時に取得するオリジナル画像のタグやRRDSR等、DICOMデータを活用して取得する。
  2. システム内で手入力を行う。
  3. RIS等との連携により取得する。

検査装置側の仕様や、RIS等への記録状況、および線量管理システムとの接続可能性から、データフローを検討する必要があろう。

核医学検査時のCT撮影領域:
診断用CTの線量管理と同様に、撮影領域毎にプロトコール名称を分けておくか、スタディディスクリプション等の検査情報を検査装置側で正確に入力しておくことで、DICOMデータからCT撮影の領域を分別することができるであろう。

結語

本稿では、CT、IVR、および核医学領域において、DRLs 2020と比較したDRLs 2025改訂のポイントと、DRLs 2025を活用した線量管理システム運用のために、検査装置の運用やデータフローについて確認しておくべきポイントを紹介した。
一般撮影、マンモグラフィ、歯科X線撮影、診断透視の分野においても、線量管理の重要性は高い。これらについては解説を行っていないが、線量管理に携わられる方々には「日本の診断参考レベル(2025年版)」に目を通し、医療被ばくの最適化に努めていただきたい。

参考

  1. 厚生労働省:診療用放射線の安全利用のための指針策定に関するガイドライン
  2. 医療被ばく研究情報ネットワーク(J-RIME):最新の国内実態調査結果に基づく診断参考レベルの設定
  3. 医療被ばく研究情報ネットワーク(J-RIME):日本の診断参考レベル(2020年版)
  4. 医療被ばく研究情報ネットワーク(J-RIME):日本の診断参考レベル(2025年版)

別添

表1. 成人におけるDRLs 2025とDRLs 2020の比較

プロトコール DRLs 2025 DRLs 2020
CTDIvol[mGy] DLP[mGy・cm] CTDIvol[mGy] DLP[mGy・cm]
頭部単純ルーチン 67 1260 77 1350
胸部1相 11 430 13 510
胸部~骨盤1相 13 940 16 1200
上腹部~骨盤1相 14 720 18 880
肝臓ダイナミック 13 1630 17 2100
冠動脈 57 940 66 1300
  プロスペクティブ撮影 49 770 - -
  単純(カルシウムスコア撮影) 8 160 - -
急性肺血栓塞栓症&深部静脈血栓症 12 2300 14 2600
外傷全身CT n/a 5290 n/a 5800
注1)
すべてのプロトコールにおいて、標準体格は体重 50~70kg
注2)
肝臓ダイナミックは胸部や骨盤を含まない。CTDIは全相の平均、DLPは検査全体
注3)
冠冠動脈のCTDIとDLPはCTA本スキャン
注4)
急性肺血栓塞栓症&深部静脈血栓症のCTDIは造影第1 相、DLPは検査全体
注5)
外相全身CTのDLPは検査全体
 

 

表2 小児CTにおけるDRLs 2025とDRLs 2020の比較(年齢による層別化)

プロトコール 年齢 DRLs 2025 DRLs 2020
CTDIvol[mGy] DLP[mGy・cm] CTDIvol[mGy] DLP[mGy・cm]
頭部 < 1 yr. 27 460 30 480
1 ~ <5 yrs. 34 610 40 660
5 ~ <10 yrs. 44 810 55 850
10 ~ <15 yrs. 55 1000 60 1000
胸部 < 1 yr. 2.0 50 3.0 70
1~<5 yrs. 3.0 80 4.0 95
5 ~ <10 yrs. 4.0 120 6.5 175
10 ~ <15 yrs. 6.0 230 6.5 230
腹部 < 1 yr. 2.5 70 5.0 110
1 ~ <5 yrs. 3.4 120 6.0 190
5 ~ <10 yrs. 4.5 180 7.5 265
10 ~ <15 yrs. 7.0 340 9.0 450
頸部〜骨盤 < 1 yr. 2.0 80 - -
1 ~ <5 yrs. 2.8 145 - -
5 ~ <10 yrs. 4.0 220 - -
10 ~ <15 yrs. 7.0 510 - -
注1)
頭部は16cm径ファントム、体幹部は32cm径ファントムに基づいた値を示した。
注2)
腹部の撮影範囲は上腹部~骨盤。
 

 

表3. 小児CTにおけるDRLs 2025とDRLs 2020の比較(体重による層別化)

プロトコール 年齢 DRLs 2025 DRLs 2020
CTDIvol[mGy] DLP[mGy・cm] CTDIvol[mGy] DLP[mGy・cm]
頭部 < 5 kg 2.0 35 2.5 38
5 ~ <15 kg 3.0 60 4.5 61
15 ~ <30 kg 4.0 120 5.5 155
30 ~ <50 kg 6.0 225 6.5 225
胸部 < 5 kg 2.5 65 2.5 65
5 ~ <15 kg 4.0 140 6.0 165
15 ~ <30 kg 4.0 180 6.5 305
30 ~ <50 kg 7.0 310 8.0 360
頸部~骨盤 < 5 kg 2.0 66 - -
5 ~ <15 kg 3.0 130 - -
15 ~ <30 kg 4.0 230 - -
30 ~ <50 kg 7.0 520 - -
注1)
頭部は16cm径ファントム、体幹部は32cm径ファントムに基づいた値を示した。
注2)
腹部の撮影範囲は上腹部~骨盤。
 

 

表4. 小児心臓CTにおけるDRLs 2025のDRL値(年齢による層別化)

プロトコール 年齢 DRLs 2025
CTDIvol[mGy] DLP[mGy・cm]
頭部 < 1 yr. 1.5 26
1 ~ <5 yrs. 1.9 47
5 ~ <10 yrs. 2.1 64
10 ~ <15 yrs. 7.9 280
注1)
32cm径ファントムに基づいた値を示した。
 

 

表5. 小児心臓CTにおけるDRLs 2025のDRL値(体重による層別化)

プロトコール 年齢 DRLs 2025
CTDIvol[mGy] DLP[mGy・cm]
頭部 < 3 kg 1.1 18
3 ~ <5 kg 1.2 20
5 ~ <10 kg 2.6 49
10 ~ <20 kg 3.2 54
20 ~ <40 kg 4.1 120
40 ~ <60 kg 9.6 200
注1)
32cm径ファントムに基づいた値を示した。

 

表6. 治療計画CTにおけるDRLs 2025

照射技術 DRLs 2025
CTDIvol[mGy] DLP[mGy・cm]
脳腫瘍定位放射線治療 92 2810
頭頸部腫瘍強度変調放射線治療 33 1300
肺癌定位放射線治療 86 2420
乳癌術後接線照射 23 930
局所前立腺癌強度変調放射線治療 32 1160
注1)
すべてのプロトコールにおいて、標準体格は体重40~80kg
注2)
CTDIvolおよびDLPは、検査全体に対する和
注3)
脳腫瘍定位放射線治療は16cmファントムサイズにおける値、それ以外は32cmファントムサイズにおける値

 

表7. 頭部/頸部領域におけるDRLs 2025とDRLs 2020の比較

疾患群 DRLs 2025 DRLs 2020
Ka,r[mGy] PKA[Gy・cm2] Ka,r[mGy] PKA[Gy・cm2]
診断血管撮影(術前) 嚢状動脈瘤 470 82 590 89
脳動静脈奇形 680 120 770 160
脳硬膜動静脈瘻 840 170 1100 190
頸部頸動脈狭窄/閉塞 390 81 560 120
急性脳動脈狭窄/閉塞 490 96 480 83
頭蓋内腫瘍 530 110 720 140
診断血管撮影(術後) 嚢状動脈瘤 410 56 510 57
脳動静脈奇形 450 82 470 77
脳硬膜動静脈瘻 610 120 820 150
頸部頸動脈狭窄/閉塞 330 64 390 72
急性脳動脈狭窄/閉塞 450 73 500 83
頭蓋内腫瘍 560 100 (1000)* (77)*
血管内治療(IVR) 嚢状動脈瘤 2400 190 3100 210
脳動静脈奇形 3700 330 4100 410
脳硬膜動静脈瘻 4300 450 4700 430
頸部頸動脈狭窄・閉塞 700 130 820 150
急性脳動脈狭窄・閉塞 1000 160 1400 230
頭蓋内腫瘍 1900 230 2500 320
注1)
*:データ数僅少につき参考値

 

表8. 成人心臓領域におけるDRLs 2025とDRLs 2020の比較

手技 DRLs 2025 DRLs 2020
Ka,r[mGy] PKA[Gy・cm2] Ka,r[mGy] PKA[Gy・cm2]
診断カテーテル検査 520 47 700 59
非CTO PCI 1300 100 1800 130
CTO PCI 2500 200 3900 280
非PVI RFCA 200 27 560 57
PVI RFCA 260 38 645 89
TAVI(経大腿アプローチ) 530 78 - -

 

表9. 小児心臓領域におけるDRLs 2025とDRLs 2020の比較(年齢幅区分)

手技 DRLs 2025 DRLs 2020
診断カテーテル検査 Ka,r[mGy] PKA[Gy・cm2] Ka,r[mGy] PKA[Gy・cm2]
<1 year 64 4 100 7
1 - <5 years 83 6 130 12
5 - <10 years 93 11 190 14
10 - <15 years 220 29 350 47
IVR Ka,r[mGy] PKA[Gy・cm2] Ka,r[mGy] PKA[Gy・cm2]
<1 year 100 7 150 8
1 - <5 years 130 11 210 16
5 - <10 years 160 16 210 16
10 - <15 years 190 24 500 46

 

表10. 小児心臓領域におけるDRLs 2025(体重幅区分)

手技 DRLs 2025
診断カテーテル検査 Ka,r[mGy] PKA[Gy・cm2]
<5 year 47 3
5 - <15 years 69 6
15 - <30 years 100 12
>30 years 230 33
IVR Ka,r[mGy] PKA[Gy・cm2]
<5 year 67 4
5 - <15 years 120 9
15 - <30 years 140 16
>30 years 190 27

 

表11. 胸腹部領域IVRにおけるDRLs 2025とDRLs 2020の比較

手技 DRLs 2025 DRLs 2020
診断カテーテル検査 Ka,r[mGy] PKA[Gy・cm2] Ka,r[mGy] PKA[Gy・cm2]
TACE 1200 220 1400 270
TEVAR 630 170 830 200
EVAR 910 200 1000 210
UAE 子宮筋腫 710 150 - -
PAVM simple type 870 150 - -
BRTO 左腎静脈経由 1100 230 - -

 

表12. 下肢領域EVTにおけるDRLs 2025

手技 DRLs 2025
Ka,r[mGy] PKA[Gy・cm2]
非CTO腸骨動脈 360 69
CTO腸骨動脈 740 120
非CTO浅大腿動脈 160 36
CTO浅大腿動脈 310 54

 

表13. 放射性医薬品(一般核医学)におけるDRLs 2025とDRLs 2020の比較

プロトコール 成人の投与量[MBq]
DRLs 2025 DRLs 2020
骨:99mTc-MDP 930 950
骨:99mTc-HMDP 930 950
骨髄:111InCl 80 80
脳血流:99mTc-HMPAO(安静あるいは負荷1回のみ) 800 800
脳血流:99mTc-HMPAO(安静+負荷) 1200 1200
脳血流:99mTc-ECD(安静あるいは負荷1回のみ) 800 800
脳血流:99mTc-ECD(安静+負荷) 1100 1100
脳血流:123I-IMP(安静あるいは負荷1回のみ) 200 200
脳血流:123I-IMP(安静+負荷) 270 270
脳受容体:123I-iomazenil 200 200
線条体:123I-ioflupane 190 190
脳槽・脊髄腔:111In-DTPA 40 40
甲状腺摂取率:Na123I 10 10
甲状腺:99mTcO4- 240 240
副甲状腺:201Tl-chloride 120 120
副甲状腺:99mTcO4- 300 300
副甲状腺:99mTc-MIBI 800 800
肺換気:81mKr-gas 190 200
肺換気:99mTc-gas 750 -
肺血流:99mTc-MAA 260 260
RIベノグラフィ:99mTc-MAA 500 500
肝・脾:99mTc-phytate 190 200
肝機能:99mTc-GSA 260 260
肝胆道:99mTc-PMT 260 260
肝・脾:99mTc-Sn colloid 180 180
心筋血流:201Tl-chloride(安静のみ) 120 120
心筋血流:201Tl-chloride(負荷1回のみ) 120 -
心筋血流:201Tl-chloride(安静+負荷) 120 -
心筋血流:99mTc-tetrofosmin(安静あるいは負荷1回のみ) 840 840
心筋血流:99mTc-tetrofosmin(安静+負荷) 1200 1200
心筋血流:99mTc-MIBI(安静あるいは負荷1回のみ) 840 880
心筋血流:99mTc-MIBI(安静+負荷) 1200 1200
心筋脂肪酸代謝:123I-BMIPP 130 130
心交感神経機能:123I-MIBG 130 130
心プール:99mTc-HSA-D 970 970
心筋梗塞:99mTc-PYP 840 800
心アミロイドーシス:99mTc-PYP 840 -
心アミロイドーシス:99mTc-HMDP 870 -
唾液腺:99mTcO4- 370 370
メッケル憩室:99mTcO4- 440 440
消化管出血:99mTc-HSA-D 1000 1040
蛋白漏出:99mTc-HSA-D 1000 1040
腎静態:99mTc-DMSA 210 210
腎動態:99mTc-MAG3 380 380
腎動態:99mTc-DTPA 380 390
副腎皮質:131I-adosterol 40 40
副腎髄質:123I-MIBG 130 130
精巣:99mTc-HSA-D 850 -
腫瘍:201Tl-chloride 120 120
腫瘍・炎症:67Ga-citrate 120 120
ソマトスタチン受容体:111In-pentetreotide 220 120
リンパ管:99mTc-HSA-D 830 830
センチネルリンパ節(乳癌):99mTc-Sn colloid 120 120
センチネルリンパ節(乳癌):99mTc-phytate 120 120
センチネルリンパ節(メラノーマ):99mTc-Sn colloid 120 120
センチネルリンパ節(メラノーマ):99mTc-phytate 120 120
センチネルリンパ節(子宮体癌):99mTc-phytate 120 -
センチネルリンパ節(子宮頚癌):99mTc-phytate 120 -
センチネルリンパ節(外陰癌):99mTc-phytate 120 -
センチネルリンパ節(頭頚部癌):99mTc-phytate 120 -
RIアンギオグラフィ:99mTc-HSA-D 1000 1000

 

表14. 放射性医薬品(PET)におけるDRLs 2025とDRLs 2020の比較

製剤 成人の投与量[MBq]
DRLs 2025 DRLs 2020
脳機能:C15O2-gas(2D収集) 8000 8000
脳機能:15O2-gas(2D収集) 6000 6000
脳機能:C15O-gas(2D収集) 3000 3000
脳機能:C15O2-gas(3D収集) 1800 1800
脳機能:15O2-gas(3D収集) 4500 4500
脳機能:C15O-gas(3D収集) 3600 3600
アミロイド:18F-flutemetamol(院内製剤) 260* 260*
アミロイド:18F-flutemetamol(デリバリー) 260* 260*
アミロイド:18F-florbetapir(院内製剤) 370* 370*
アミロイド:18F-florbetapir(デリバリー) 370* 370*
アミロイド:18F-florbetaben(院内製剤) 300* 300*
脳ブドウ糖代謝:18F-FDG(院内製剤) 230 240
脳ブドウ糖代謝:18F-FDG(デリバリー) 230 240
脳ブドウ糖代謝:18F-FDG(体重あたり) 4 4
悪性神経膠腫:18F-Fluciclovine(デリバリー) 270 -
悪性神経膠腫:18F-Fluciclovine(体重あたり) 5 -
心筋ブドウ糖代謝:18F-FDG(院内製剤) 240 240
心筋ブドウ糖代謝:18F-FDG(デリバリー) 240 240
心筋ブドウ糖代謝:18F-FDG(体重あたり) 4 5
心筋血流:13N-アンモニア(院内製剤) 520 520
腫瘍ブドウ糖代謝:18F-FDG(院内製剤) 240 240
腫瘍ブドウ糖代謝:18F-FDG(デリバリー) 240 240
腫瘍ブドウ糖代謝:18F-FDG(体重あたり) 4 4
炎症:18F-FDG(院内製剤) 240 240
炎症:18F-FDG(デリバリー) 240 240
炎症:18F-FDG(体重あたり) 4 4
注1)
アミロイドについては添付文書を参考に設定

 

表15. SPECT/CTのHybrid CTにおけるDRLs 2025とDRLs 2020の比較

部位 DRLs 2025 DRLs 2020
CTDIvol[mGy] DLP[mGy・cm] CTDIvol[mGy] DLP[mGy・cm]
全身 4.0 310 5.0 380
頭頸部 5.4 170 5.8 210
胸部 4.2 130 4.1 170
上腹部 4.8 130 - -
骨盤 3.1 110 - -
腹部,骨盤(上腹部から骨盤) 3.9 140 5.0 210
頸部から骨盤 4.1 260 - -
四肢 3.1 160 4.6 230
脳(減弱補正のみ) 12 210 13 330
脳(減弱補正+融合画像) 25 370 23 410
心臓(減弱補正のみ) 2.9 70 4.1 85
心臓(減弱補正+融合画像) 4.1 90 4.5 180

 

表16. PET/CT診療のHybrid CTにおけるDRLs 2025とDRLs 2020の比較

部位 DRLs 2025 DRLs 2020
CTDIvol[mGy] DLP[mGy・cm] CTDIvol[mGy] DLP[mGy・cm]
全身:頭部から大腿基部 5.4 540 6.1 600
全身:頭部から下肢 5.3 720 - -
頭頸部 4.2 130 - -
胸部 4.5 150 - -
上腹部 4.4 140 - -
骨盤 3.2 120 - -
上腹部から骨盤 5.0 220 - -
胸部から骨盤 4.4 300 - -
四肢 2.7 130 - -
脳(減弱補正のみ) 10 270 6.1 130
脳(減弱補正+融合画像) 26 570 31 640
心臓(減弱補正のみ) 2.5 50 2.5 50
心臓(減弱補正+融合画像) 4.7 140 9.1 380

 

表17. PET/CT検診のHybrid CTにおけるDRLs 2025とDRLs 2020の比較

部位 DRLs 2025 DRLs 2020
CTDIvol[mGy] DLP[mGy・cm] CTDIvol[mGy] DLP[mGy・cm]
全身:頭部から大腿基部 5.4 540 6.1 600
脳(減弱補正のみ) 10 270 6.1 130
脳(減弱補正+融合画像) 26 570 31 640
心臓(減弱補正のみ) 2.5 50 - -
心臓(減弱補正+融合画像) 4.7 140 - -