第83回 画像診断クイズ(消化管)
腹部骨盤CTのクイズ
難易度 ★★★
執筆者名 :遠山 兼史 先生
所属 :公立館林厚生病院
- この疾患について、4つの記述のうち正しくないものはどれか。
- 1: 第一に内視鏡的な減圧・整復が考慮される。
- 2: 慢性の経過でくり返す症例は、固定手術の適応となる。
- 3: 成人例では、特発性と比べて食道裂孔ヘルニアなど背景疾患を伴う続発性の症例が多い。
- 4: 経鼻胃管を留置した際、腹部単純X線正面像において胃管は「アルファ字状」を呈する。
患者背景
年齢・性別
80歳代 女性
検査目的
1日前から上腹部通と繰り返す嘔気・嘔吐あり、当日は症状増悪し、救急要請。既往:3年前に心筋梗塞でPCI術後、高血圧、緑内障あり。当日緊急で単純+造影CT(イオパミロンを使用、2ml/sec 注入:75秒相)が撮影された。造影CTの画像(軸位断、冠状断MPR)を示す。
画像1-3: 造影CT(75秒相, 軸位断)
画像4-6: 造影CT(75秒相, 冠状断MPR)
- この疾患について、4つの記述のうち正しくないものはどれか。
- 1: 第一に内視鏡的な減圧・整復が考慮される。
- 2: 慢性の経過でくり返す症例は、固定手術の適応となる。
- 3: 成人例では、特発性と比べて食道裂孔ヘルニアなど背景疾患を伴う続発性の症例が多い。
- 4: 経鼻胃管を留置した際、腹部単純X線正面像において胃管は「アルファ字状」を呈する。