第6回 画像診断クイズ(前立腺)
正解
正解は選択肢3:T2強調画像では限局性の信号強度低下が認められる
MRI所見
移行域により圧排された狭小な辺縁域で、T2強調像で限局性の信号低下を呈する、最大径16 mmの病変が認められた(矢印)。ADCマップ像では、当該部位に限局性の拡散の抑制が認められ、拡散強調像(b=1,000)では限局性の著明な信号増加が認められた。ガドブトロール造影ダイナミックMRIでは、当該部位に限局性の早期濃染が認められる。
重要事項
TRUSガイド下系統的生検では、本症例のようなretrourethal部における前立腺癌を迅速に検出できない例がかなりの頻度でみられる。主な理由として、生検中の尿道損傷を回避する泌尿器科医の意図が考えられる。