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EOB・プリモビスト造影MRI 検査プロトコル

EOB・プリモビスト造影MRI 検査プロトコル

EOB・プリモビスト造影MRI検査プロトコル(最低限の推奨)

単純

息止めT1強調画像
Out-in phase
造影前の肝実質, 結節,腫瘍部におけるMRI信号と脂肪, 鉄沈着を把握.
塞栓後造影剤(ヨード化ケシ油脂肪酸エチルエステル)の確認.

造影剤投与

Dynamic
動脈相・門脈相・後期相
病変の存在診断. 結節や腫瘍の血流動態を把握.
(注入後30秒, 60秒 or 90秒, 120秒 or 180秒)

造影後

呼吸同期併用による脂肪抑制T2強調画像 淡い~充実性の結節, 腫瘍におけるMRI信号を把握
のう胞の確認.
拡散強調画像
呼吸同期有り無しのいずれか
肝実質, 結節, 腫瘍部における 水分子の拡散制限度を把握. リンパ節の把握. サーベイとして.
脂肪抑制T1強調画像
(10,15,20分)
肝実質, 結節, 腫瘍部における濃染度を把握(肝細胞造影相の20分後は2方向からの撮像を推奨)

 


 

一般的な検査の流れ

息止めは呼気か吸気か? → CTと同じにしてください

一般的な検査の流れ

※症例:肝細胞癌

 


 

EOB・プリモビスト造影MRI 検査プロトコル(オプションとして追加1)

単純

息止めT2強調画像
脂肪抑制あり・なし
(Single shotも含む)
肝実質, 結節(脂肪含有), 腫瘍部(脂肪含有)におけるMRI信号を把握.
拡散強調画像 肝実質, 結節, 腫瘍部における 水分子の拡散制限度を把握. リンパ節の把握. 造影後のADC値変化を気にする場合.
MRCP 胆道系の形態確認.
IR Single Shot FSE(FLAIR) 嚢胞と血管腫の判別. TI 800 msec, 2200 msec(1.5T)
嚢胞の信号がnull pointになるようTIを設定する.

造影剤投与

Dynamic
早期動脈相・後期動脈相・門脈相・後期相
病変の存在診断. 結節や腫瘍の血流動態を把握
動脈相を確実に捉えるため2回に分ける. (注入後25秒x2, 60秒 or 90秒, 120秒 or 180秒)

 


 

EOB・プリモビスト造影MRI 検査プロトコル(オプションとして追加2)

造影後

息止めT2強調画像
脂肪抑制あり・なし
(Single shotも含む)
肝実質, 結節(脂肪含有), 腫瘍部(脂肪含有)におけるMRI信号を把握. 呼吸同期撮像が不良の場合, バックアップとして施行.
Long TEによるheavy T2強調画像 のう胞性病変と充実性病変の判別. のう胞と血管腫の判別にも有用. 肝内胆管の評価. Eff.TE≧200 msec確定できる場合もある. グレーゾーンが狭まる.
IR Single Shot FSE(FLAIR) 嚢胞と血管腫の判別. TI 800 msec, 2200 msec(1.5T)
嚢胞の信号がnull pointになるようTIを設定する.
高FA(30°)による脂肪抑制T1強調画像 主に肝細胞造影相において腫瘤と肝実質間に高いコントラストを付ける.
超後期相 60-90分後 著しく肝機能が悪い場合. 20分後で胆道系への排泄が認められない場合など.

 


 

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