バイエル画像検査室

MR室

新MR造影剤用インジェクタ - 機能紹介① データ管理・接続機能

新しいMR造影剤用インジェクタには、どのような特徴がありますか?

MRXperion(MRエクスペリオン)は、注入履歴の自動保存、情報管理機能が標準装備されていますよ。

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全世界で1,700台以上設置された3テスラ装置に対応するMR造影剤用インジェクタMRXperionが、2020年3月に日本に導入されました。特徴の一つである、注入履歴の管理機能は、造影剤の注入情報がユニット本体に自動保存され、webブラウザを介して管理することができます(標準装備)。投与された造影剤の種類や注入プロトコルなどの情報が保存されることで、検査の再現性の担保や過去の使用造影剤の確認、注入履歴情報を必要な時に確認することが容易です。

また、MRXperionは、RIS/PACSとの接続機能を備えネットワーク親和性が充実しています。RISとの接続機能により、RISからモダリティワークリストで被検者情報を取得でき、PACSと接続すれば注入履歴をDICOM画像化してPACSに送信することができるので、読影時に注入履歴を確認することもできます。

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さらに、線量管理ソフトのRadimetricsと接続※することで、CTやMRIにおけるモダリティを超えた造影剤注入情報の一元管理が可能となります。Radimetricsは、X線線量情報だけでなく、造影検査情報の保存も行えるので、施設単位での検査情報の分析や報告用にカスタマイズ可能なダッシュボードが作成できます。さらには被検者ごとに線量管理を含めたTotal dose managementも可能なので、様々な統計処理を行う場合にも利用できます。

※オプション機能です。

保存された注入履歴の情報は、情報管理や分析に活用できそうですね。

また、MRXperionは、造影剤の注入準備操作に役立つ様々なオート機能を搭載しているようです。これらの機能は、あらためて紹介させていただきます。