バイエル画像検査室

CT室 インジェクタとは

知ると安心!インジェクタ

インジェクタには、どんな機能がありますか?

造影剤を安定したスピードで注入できるインジェクタですが、看護師さんにも優しい機能があります。

造影剤を安定したスピードで注入できるインジェクタですが、看護師さんにも優しい機能があります

インジェクタは造影剤自動注入器とも呼ばれ、造影剤や生理食塩水を注入する医療機器です。1970年代に、血管造影用のインジェクタが登場し、その後、磁場環境下で使用できるMR用インジェクタやCT用のインジェクタが販売されました。

インジェクタを使うと手押し注入法にくらべ、必要な量の造影剤を安定したスピードで注入できます。名前は同じインジェクタですが、それぞれ特徴があります。血管造影用インジェクタは、動脈からの高速注入ができるよう高い圧力リミット値の設定ができます。また、心カテ用インジェクタでは手押し感覚で注入できるハンドインジェクション機能を持つ製品もあります。MR用インジェクタは、磁場環境で使用できる設計がされ、造影MRIでの造影剤は投与量が少ないので造影剤注入後に生理食塩水の後押しをすることでチューブ内に残った造影剤を体内に注入できます。CT用インジェクタは、造影剤だけ注入するシングルタイプと、造影剤と生理食塩水の後押しができるデュアルタイプがあります。CT用造影剤は、粘稠度がある程度あり、投与する量も多いので正確な速度での手押し注入は難しく、また、造影剤注入中に撮影することもあるので、インジェクタが多く使用されています。

インジェクタを使用した造影剤注入時には、血管外漏出のリスクがあります。造影剤を注入する前に、インジェクタにて生理食塩水を注入する方法は、血管外漏出の有無を確認する方法の一つです。生理食塩水のテスト注入にて血管外漏出がないことを確認した後に、造影剤を注入することができます。

知ると安心!インジェクタ
知ると安心!インジェクタ

造影CT検査では4mL/秒以上で注入する場合もあり、もし血管外漏出が発生した場合は、注入速度が速いので、気づいたタイミングで停止ボタンを押すことが必要となります。CT用インジェクタStellantは、注入中にインジェクタヘッドのどのボタンを押しても注入が停止できるので、すみやかな中止対応が行えます。

CT用インジェクタStellantは、マニュアル操作によるミスをできるだけ減らすことをコンセプトに開発され、いくつものオート機能が備わっています。オートリトラクト機能はシリンジの取り外しに連動しピストンが初期位置に戻る機能です。使用後のシリンジにエアが入ってしまう操作を行わないので、空シリンジを作る状況を防止でき、安心して次の検査準備をおこなうことができます。
効率的・直感的な操作性にも配慮した世界で30,000台以上設置されているインジェクタです。

知ると安心!インジェクタ

インジェクタの準備がスムーズに行えると、患者様 のケヤや観察に多くの時間を使えますね。

 

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