バイエル画像検査室
血管造影室
血管造影用インジェクタの後片付けはどうしていますか?
アンギオの後片付けは、チューブ類に付着している血液が飛び散らないように気を付けています。
シリンジとチューブを接続したままでも、後片付けすることができますよ。
医療現場ではマニュアルの整備や教育など、感染対策がされておりますが、診療放射線分野における感染症対策ガイドライン、標準予防策(スタンダードプリコーション)の主な項目と具体的内容には、「すべての患者を対象とし、汗以外の血液、体液、分泌物、排泄物、創のある皮膚粘膜およびこれらが付着した物質などは感染性があると判断し、病原体の感染・伝播リスクを減少させる必要がある。」とされており、個人防護具の特徴と使用上の注意点について記載があります。
血管造影用のインジェクタは構造上、造影剤シリンジを固いカバーに後ろから入れて使用する事が多いですが、後片付け時には、シリンジにチューブを接続したままでは取り外すことが難しいため、シリンジからチューブを外して後片付けされています。
使用後の造影剤シリンジは血液混入の可能性があり、シリンジからチューブを取り外す時には、チューブからその造影剤が垂れることや、シリンジ先端から造影剤がカバー内に付着することが問題となるケースがありました。
血管造影用のインジェクタMark7Arterionは、シリンジを前面から脱着できるシステム(フロントロードシステム)を採用しています。後片付け時にも、シリンジとチューブは接続したままで取り外していただけます。動画でもご紹介しております。
シリンジとチューブをそのまま廃棄できるシステムは、医療従事者にも優しい機能ですね。
【参考文献】
1) | 診療放射線分野における感染症対策 ガイドライン(Version 1.1)公益社団法人 日本診療放射線技師会 |
Mark7 Arterion使用経験のご紹介:RadFan CustomerVoice