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ちょっと役立つ 造影検査に関する話題 -CT 編-

改訂にあたって

『ちょっと役立つ造影検査に関する話題:CT編(ver.1.0)』は2006年12月に初版が発刊され、ver.1.1を含めてこれまでに累計約15,000部が発行された。ヨード造影剤の使用に際して、日常臨床で遭遇する様々な疑問点の解決に即応力のあるQ&A形式で作成された本書は、発刊当初から望外の高い評価をいただき、多くの施設で活用いただいている。また本書の発刊当初からMRI編についても多くの要望が寄せられ、2011年にMRI編が発刊された。

 今回、改訂版の作成に至った背景には、初版の発刊以降、造影剤に関する新たな知見の集積がなされたことによる。海外のガイドラインとしては初版当時version 5であったACRのManual on contrast mediaも現在version 9となり、またESURのContrast MediaGuideline もversion 8に改訂されている。また、国内においては2012年4月に日本腎臓学会、日本医学放射線学会、日本循環器学会の共同編集による「腎障害患者におけるヨード造影剤使用に関するガイドライン 2012」が発行されるなど、造影剤の安全で適切な使用に関しては大変注目されている。

 造影剤の成分は発売当初から変わりがないものの、診断装置の進歩は目覚ましく、また日常診療における画像診断の重要性は日を追うにつれて高まり、さらに対象となる疾患も拡大していることから、造影剤を使用する機会も増加している。また新たに画像診断に携わることになった医師、診療放射線技師、看護師の方も少なくないと思われる。造影検査がより安全に施行され、多くの患者さんが最大限の利益を享受できるよう本書が活用されることを祈るものである。

 今回の改訂では初版に引き続き早川克己先生、桑鶴良平先生に、また、日本放射線科専門医会・医会からは新たに高木亮先生のご協力をいただいた。そのご尽力に対し深謝いたします。最後にバイエル薬品メディカルインフォメーションの献身的なサポートにより本書が完成に至ったことに感謝の意を表したい。

日本医科大学 放射線医学
林 宏光
2013年8月