MRXperion

MRXperion

多相電動式造影剤注入装置

正確に造影剤を注入したい

必要に応じて100〜325ps(i 690〜2240kPa)の範囲で注入圧力リミットを設定可能

MRI造影剤の投与では正確性と再現性が求められます.特に低用量の造影剤注入においては造影剤投与の正確な制御が求められ,適正な注入速度設定と標準化が必要です.下記のデータは,最大325psiの注入圧力リミットを設定できるMRXperionによる造影剤注入が,用手注入に比べて正確性と再現性が高いことを示唆しています.

試験デザイン パイロット試験
試験方法

造影剤及び生理食塩液の注入速度と総注入量を継時的に測定できるように各々の流路を分けて実験系を作製した.造影剤は1M gadobutrol (Gadovist; Bayer AG, Germany)を使用した.

注入方法
インジェクタによる注入と用手注入を同一設定下で行った.注入は,目標注入速度(1mL/秒,5mL/秒),造影剤注入量(10mL,20mL),留置針ゲージ(22ゲージ,20ゲージ)が異なる6つのシナリオ(下表)で行われた.生理食塩液の注入量は,全シナリオで20mLであった.各シナリオに関して,インジェクタによる注入及び用手注入による注入速度の変化を記録した.

注入シナリオ

シナリオ 目標注入速度 造影剤注入量 留置針ゲージ MRXperionによる
注入回数
オペレータ(a〜j)による
注入回数
1 5mL/秒 10mL 22G 2 20
2 5mL/秒 20mL 22G 2 20
3 1mL/秒 10mL 20G 2 19
4 1mL/秒 20mL 20G 2 20
5 5mL/秒 20mL 20G 2 20
6 5mL/秒 10mL 20G 2 20

[インジェクタによる注入]
MEDRAD MRXprionを用いて,各シナリオについて2回ずつ行われた.

[オペレーターによる注入]
5年以上の診療経験を有するオペレーター10名(a~j)が各自,合計13回の注入を行った.
1回目の注入は,試験手順確認のためトレーニングとして行い,その後,各オペレーターが2回X6シナリオで12回の注入を行った.オペレーター8名は造影剤のシリンジと生理食塩液のシリンジを交換して後押しを行い,オペレーター2名は三方活栓を使って造影剤から生理食塩液に切り替えた.

試験デザイン

パイロット験

試験方法

造影剤及び生理食塩液の注入速度と総注入量を継時的に測定できるように各々の流路を分けて実験系を作製した.造影剤は1M gadobutrol (Gadovist; Bayer AG, Germany)を使用した.

注入方法
インジェクタによる注入と用手注入を同一設定下で行った.注入は,目標注入速度(1mL/秒,5mL/秒),造影剤注入量(10mL,20mL),留置針ゲージ(22ゲージ,20ゲージ)が異なる6つのシナリオ(下表)で行われた.生理食塩液の注入量は,全シナリオで20mLであった.各シナリオに関して,インジェクタによる注入及び用手注入による注入速度の変化を記録した.

注入シナリオ

シナリオ 目標注入速度 造影剤注入量 留置針ゲージ MRXperionによる
注入回数
オペレータ(a〜j)による
注入回数
1 5mL/秒 10mL 22G 2 20
2 5mL/秒 20mL 22G 2 20
3 1mL/秒 10mL 20G 2 19
4 1mL/秒 20mL 20G 2 20
5 5mL/秒 20mL 20G 2 20
6 5mL/秒 10mL 20G 2 20

[インジェクタによる注入]
MEDRAD MRXprionを用いて,各シナリオについて2回ずつ行われた.

[オペレーターによる注入]
5年以上の診療経験を有するオペレーター10名(a~j)が各自,合計13回の注入を行った.
1回目の注入は,試験手順確認のためトレーニングとして行い,その後,各オペレーターが2回X6シナリオで12回の注入を行った.オペレーター8名は造影剤のシリンジと生理食塩液のシリンジを交換して後押しを行い,オペレーター2名は三方活栓を使って造影剤から生理食塩液に切り替えた.

図1 注入シナリオごとの注入速度-時間曲線
図1 注入シナリオごとの注入速度-時間曲線

図1 注入シナリオごとの注入速度-時間曲線

図1 注入シナリオごとの注入速度-時間曲線

図1 注入シナリオごとの注入速度-時間曲線

図1 注入シナリオごとの注入速度-時間曲線

図1 注入シナリオごとの注入速度-時間曲線

矢印:インジェクタによる2回の注入,その他:用手注入.

インジェクタによる注入曲線はほぼ重なったが,用手注入では個人内及び個人間にばらつきが認められた.目標注入速度への到達については,インジェクタを使用した場合,全例で目標の5mL/秒に到達したが,用手注入での到達率は低かった.

Jan Endrikat, et al. Invest Radiol. 2018; 53(1): 1-5.より抜粋
本論文の著者らはバイエル社の社員であり,本研究はバイエル社の研究者により行われた.

One More Point

圧力範囲の設定
接続したアダプタの種類を認識し,圧力リミットを自動設定します.
また、必要に応じて手動で圧力リミットを選択することも可能です.

立ち上がり・立下がりの自動制御
立ち上がり時のjetting effect(噴流の影響)や血管壁へのダメージを抑制し,さらに立ち上がり時の流体慣性による衝撃を抑制するために,自動的に速度変化を調整する機能が備わっています.

One More Point

基本画面

基本画面
  • 1 情報登録

患者情報登録

患者情報登録

検査情報登録

検査情報登録

造影剤選択

造影剤選択

Full Package

Full Package
  • 二次元バーコードを有する造影剤の場合は、バーコードリーダー※から情報を読み取ることができます。
    ※Basic Packageではオプション
    Radimetricsについて詳しく見る

 

  • 2 プロトコルの設定
プロトコルの設定
プロトコルの設定

任意の順で最大6フェーズのプロトコルを簡単に設定・修正できます.

  • 3 プロトコルの呼び出し
プロトコルの呼び出し

最大60種類のプロトコルを部位別に分けて保存し、 ワンタッチで呼び出すことができます。

注入結果表示

注入結果表示

最大60種類のプロトコルを部位別に分けて保存し、 ワンタッチで呼び出すことができます。