正確に造影剤を注入したい
必要に応じて100〜325ps(i 690〜2240kPa)の範囲で注入圧力リミットを設定可能
MRI造影剤の投与では正確性と再現性が求められます.特に低用量の造影剤注入においては造影剤投与の正確な制御が求められ,適正な注入速度設定と標準化が必要です.下記のデータは,最大325psiの注入圧力リミットを設定できるMRXperionによる造影剤注入が,用手注入に比べて正確性と再現性が高いことを示唆しています.
図1 注入シナリオごとの注入速度-時間曲線
矢印:インジェクタによる2回の注入,その他:用手注入.
インジェクタによる注入曲線はほぼ重なったが,用手注入では個人内及び個人間にばらつきが認められた.目標注入速度への到達については,インジェクタを使用した場合,全例で目標の5mL/秒に到達したが,用手注入での到達率は低かった.
Jan Endrikat, et al. Invest Radiol. 2018; 53(1): 1-5.より抜粋
本論文の著者らはバイエル社の社員であり,本研究はバイエル社の研究者により行われた.
圧力範囲の設定
接続したアダプタの種類を認識し,圧力リミットを自動設定します.
また、必要に応じて手動で圧力リミットを選択することも可能です.
立ち上がり・立下がりの自動制御
立ち上がり時のjetting effect(噴流の影響)や血管壁へのダメージを抑制し,さらに立ち上がり時の流体慣性による衝撃を抑制するために,自動的に速度変化を調整する機能が備わっています.