第17回 画像診断クイズ(乳房)
乳房MRIのクイズ
難易度 ★★
執筆者名 :風間 俊基 先生
共執筆者名 :今井 裕 先生
所属 :東海大学医学部専門診療学系画像診断学
- 次の4つの記述のうち、正しくないものはどれでしょう?
- 1 :病変の形状は分葉状で、急速造影効果を示す。
- 2 :ダイナミック検査では急速増強から洗い出し、壊死の見られない腫瘍であり、最も可能性の高い診断はホルモン受容体陽性の非特殊型浸潤性乳管癌である。
- 3 :病変はダイナミックで急速増強から洗い出し、ADC高値、脂肪抑制T2強調像で高信号であり、粘液癌の可能性がある。
- 4 :病変のADC値は比較的高く、T2強調像では高信号であり、良性の可能性も考慮して検査を進めてゆく。
患者背景
年齢・性別・体重
37歳の女性
検査目的
左乳がんの症例術前検査で右乳房CD領域に超音波で腫瘤を指摘された(画像1)。
条件や注釈
条件や注釈
ダイナミック検査での病変の信号値は造影前を1とすると、4.21(造影後1分)、
3.78(造影後5分)。拡散強調像はb値0、800 s/mm2で撮影。
3.78(造影後5分)。拡散強調像はb値0、800 s/mm2で撮影。
画像1: 超音波
画像2: 脂肪抑制T2強調像
画像3: 造影前脂肪抑制T1強調像
画像4: 脂肪抑制造影T1強調像(1分後)
画像5: 脂肪抑制造影T1強調像(5分後)
画像6: 造影MRIとADC mapの融合画像(0-0.6黒、0.6-1.2赤、1.2-1.4黄、1.4- 青、×10-3 mm2/s)
- 次の4つの記述のうち、正しくないものはどれでしょう?
- 1 :病変の形状は分葉状で、急速造影効果を示す。
- 2 :ダイナミック検査では急速増強から洗い出し、壊死の見られない腫瘍であり、最も可能性の高い診断はホルモン受容体陽性の非特殊型浸潤性乳管癌である。
- 3 :病変はダイナミックで急速増強から洗い出し、ADC高値、脂肪抑制T2強調像で高信号であり、粘液癌の可能性がある。
- 4 :病変のADC値は比較的高く、T2強調像では高信号であり、良性の可能性も考慮して検査を進めてゆく。