バイエル画像検査室
CT室 インジェクタとは
連続12時間使用できるCTインジェクタStellant用のシリンジ?
日本の造影CT検査では、ディスポーザブルシリンジ製品を用いるのが一般的で衛生面や簡便性といったメリットがあり、広く使用されています。近年、複数患者への使用を前提として設計されたディスポーザブルセットが登場しています。
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マルチペーシェント用と聞くと衛生面での懸念が出てきますが、どのような設計がされているの?
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項目 | 構成品 | |
---|---|---|
マルチペーシェント用ディスポーザブルセット(MPDS) | 1 | トランスファーセット、2個 (逆流防止弁付) |
2 | シリンジ、2個 | |
3 | 使用時間ラベル | |
4 | コネクタチューブ | |
シングルペーシェント用ディスポーサブルセット | 5 | シングルペーシェント用 ディスポーザブルセット (逆流防止弁付) |
シングルペーシェント用ディスポーザブルセット
患者さん毎に交換するシングルペーシェント用ディスポーザブルセットはマルチガード設計されたコネクタと逆流防止弁をもつチューブです。
このコネクタは、凹型構造のマルチガードの設計①で、チューブ交換時の不意な接触を回避します。
また、このチューブは250㎝と十分な長さがあり、コイル状であるため長さは保ちながらも床面に触れにくい設計となっています②。
患者さんの接続側近くには二重の逆流防止弁③を配置する事により、患者側からの逆流を抑え汚染防止の効果が得られます。
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マルチペーシェント用ディスポーザブルセット
連続12時間使用できるマルチペーシェント用ディスポーザブルセットは専用コネクタチューブ、専用シリンジ、薬液を充填するトランスファーセットから構成されます。造影剤と生理食塩液に接続するトランスファーセットにも逆流防止弁がつけられています。また、コネクタチューブの長さは15cmと短くすることで、患者の手が届き難い設計となっています。
専用シリンジは、透明性の高いポリエチレン製を採用し、200mLと十分な容量を確保しています。
連続12時間の使用が可能なため、廃棄するシリンジの量は少なく、これからの造影CT検査をサポートします。
マルチペーシェント用というだけあって、清潔面にも配慮されていますね。