バイエル画像検査室
CT室 インジェクタとは
考えてみませんか?CT造影検査のシリンジ
このシリンジ、複数症例に使用できたら廃棄物の削減につながると思いませんか?
複数症例で使用できるシリンジがあります!
医療現場では、ディスポーザブル製品の使用が一般的となり、多くの消耗品がシングルユースとして廃棄されることが当然となっています。本邦におけるCT検査の造影剤はプレフィルドシリンジが一般的に使用され、生理食塩液用のシリンジも症例毎に交換しています。医療にとって消耗品は必要不可欠であり、医療現場におけるマルチユースは難しいように思えます。この症例毎に使い捨てるシリンジですが、廃棄物の削減のためにできることはないのでしょうか?
バイエル薬品では、CT用インジェクタStellantにおいて複数の症例に使用できる消耗品ステラントMPキットを準備しました。ステラント MPキットは、シングルユース部分のチューブであるシングルペーシェント用ディスポーザブルセット(以下、SPDS)と、マルチペーシェント用のシリンジとチューブで構成されるマルチペーシェント用ディスポーザブルセット(以下、MPDS)があります。症例毎にはSPDSだけを交換し、マルチペーシェント用のMPDSは、連続12時間使用可能です。
ステラントMPキットは、造影剤用シリンジと生食用シリンジのセットであり、いつでも生食が使用できる環境が整うこともメリットの一つです。一般的に生理食塩液は、造影剤に続いて注入することでチューブや上腕静脈の造影剤を有効活用、アーチファクトの軽減を目的とされますが、造影剤注入前に生理食塩液でのテスト注入を行うことで、血管外漏出の予防にもつながります。
マルチペーシェントの消耗品を使用した検査、今後が楽しみですね。
感染対策などの清潔使用の説明は次回おこないます