バイエル画像検査室
CT室 検査を始める前
見直してみませんか?インジェクタの準備
インジェクタの準備、どうしていますか?
血管内に注入する造影剤と生理食塩液なので、より清潔な操作をしています。
病原菌は、乾燥した物質の表面でも生き続けることができると報告があります。
手と接触する表面が、病原菌で汚染されていた場合、汚染された表面に手を触れてしまうと、手も汚染されてしまい、その手でドアノブや手すりなどを使用することで病原菌を伝播させる可能性があります。最近では、医療施設だけでなく、学校、商業施設、スーパーマーケットや宿泊施設など街中で手指消毒液が設置され、スーパーマーケットでは、手にとって品定めすることに抵抗があるとの声もあります。
このような環境の中で、血管内に投与する造影剤や生理食塩液の準備においても、より清潔な操作が必要だと考えております。
その一つとして、シリンジ、チューブ、生食をシリンジに充填するためのスパイク針が、1つの滅菌トレーに同梱されている消耗品があります。別包装のシリンジ、チューブ、針を使用する場合は、準備する時にそれぞれの外包装を触ることになりますが、一つのトレーに同梱することで、外包装に触る回数を最小限にしました。
弊社のインジェクタは、清潔に造影剤や生理食塩液を準備するため、シリンジに触れる回数も最小限にしています。シリンジはトレーから取り出すと、そのままインジェクタにセットし、生理食塩液のシリンジ内への充填はインジェクタが自動で行います。インジェクタにシリンジを装着、生理食塩液を充填するまでにシリンジに触れた回数は1回だけであり、複数人の医療関係者が準備に関わる必要はありません。検査直前に準備することを基本としているため、検査室内での準備をサポートするためのオート機能を備え、手間を最小限にご準備いただけるよう設計されています。
シリンジに触る回数にもこだわりのインジェクタですね!
【参考文献】
Kramer A: BMC Infectious Diseases 6:130(2006)
WHO Webサイト:Q&A on coronaviruses(COVID-19)
https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019/question-and-answers-hub/q-a-detail/q-a-coronaviruses
(2020年8月19日に閲覧)
松永宜史:環境感染誌 26,362-368(2011)