バイエル画像検査室

CT室 検査を始める前

造影検査のルート準備に注意は必要ですか?

新人さんに、造影検査時の注意点を説明しますね。

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 放射線業務医療安全確保のためのチェックシート改訂3団体合同班の放射線業務の安全の質管理マニュアル(Ver.2.1)【その対策】《造影剤の安全管理》でも、「使用しているカテーテルや三方活栓の最大耐圧を把握し、圧リミッタが適切に設定されているか確認する。」と記載されています。

 薬液がチューブ内を流れる時は、チューブ内に摩擦抵抗がおき圧力が発生します。インジェクタを使用した造影剤注入は、手押しに比べて高速で注入することができますが、注入時にはシリンジやチューブ、三方活栓に高い圧力がかかります。もし圧力に耐えられない状況となると破損する可能性があります。このため、シリンジやチューブなどには定められた耐圧性能があり、インジェクタを使用して安全な検査をする場合は、高速注入に耐えられるチューブの準備が必要です。またこれらの耐圧性能を確認し、圧力リミット値を適正に設定することで、インジェクタは注入速度を制限し安全な検査につながります。

 CT検査時には寝台移動があるため、針やチューブの固定にも注意が必要ですが、バイエルの純正チューブは独自のコイル構造により、ベッドの隙間へ引っ掛かりや床面への垂れ下がりに考慮されています。ループ部分を親指に掛けることで、検査中の寝台移動時に万が一チューブが引っ張られても刺入部へのテンションがかかりにくいという特徴があります。

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院内には、複数のシリンジやチューブが準備されていますが、使用時には耐圧性能を確認しましょう。

【参考文献】

放射線業務医療安全確保のためのチェックシート改訂3団体合同班の放射線業務の安全の質管理マニュアル(Ver.2.1)