バイエル画像検査室
血管造影室
操作性の向上を目指した血管造影用のインジェクタ
新しいインジェクタは、これまでのMarkシリーズよりも使いやすそうですね。
若いころに使っていたMarkシリーズはオレンジ色だったけど、デザインもずいぶん変わって操作性も向上していますよ。
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半世紀にわたって販売されているMarkシリーズの最新システムMark 7 Arterionの機能をご紹介します。
Mark 7 Arterionのディスプレイは、高精細カラータッチスクリーンを採用し、直観的な操作で注入条件の設定や注入条件の呼出しが可能になり、検査中に確認が必要となる注入条件の設定値、造影剤残量、注入結果は1画面で確認していただけます。
血管造影用インジェクタのシリンジ準備は、より清潔な脱着操作を目指して、前面からシリンジを挿入、抜去できるフロントロードシステムを採用しています。一見、当たり前の操作手順のように見えますが、実現するにあたり、正しい方向でのみ装着できるシリンジデザインやドロップフロントドアの開閉監視センサを装備するなど、装着の簡略化と簡便で清潔な取り外しにより、視認性の向上、作業時間の短縮など、操作性と安全性がさらに進化しました。
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従来のインジェクタは、シリンジを後方から脱着する構造のため、手技終了後にシリンジを廃棄する際、汚染されたシリンジ先端がシリンジカバーに触れる事がありました。Mark7Arterionはヘッドを下に向けたまま、シリンジにチューブを接続した状態で取外し、廃棄できるため、接続部からの液だれや、汚染部分に触れずに操作ができ、検査の終了作業を、スピーディーかつ安全に行うことで操作性ならびに安全性の向上が期待できます。
ディスプレイは、インジェクタヘッド1台に対し、検査室内と操作室に設置できるデュアルディスプレイ(オプション)をご準備しています。デュアルディスプレイ型であれば、手技を行う検査室内および操作室側、それぞれの役割を担いながら使用でき、注入条件は手技を行う医師と注入条件を入力する診療放射線技師との間でダブルチェックもできます。
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操作性の向上で短縮できた時間で、被検者のケアができるのはうれしいですね。