4つのオート機能を使いこなし、
カンタン造影検査を実現!「Stellant D Dual Flow」

4つのオート機能を使いこなし、カンタン造影検査を実現!「Stellant D Dual Flow」
4つのオート機能を使いこなし、カンタン造影検査を実現!「Stellant D Dual Flow」

大阪府済生会 富田林病院

所在地:〒584-0082
大阪府富田林市向陽台1-3-36 TEL:0721-29-1121
病床数:300床
診療科目:内科/循環器内科/消化器内科/腎臓内科/外科/整形外科/小児科/眼科/泌尿器科/皮膚科/耳鼻咽喉科/形成外科/産婦人科/脳神経外科/放射線科/麻酔科/リハビリテーション科/病理診断科
特殊施設:健診センター/血液浄化センター/お産センター。
CT1台、MRI1台。医師51名(平成30年4月1日現在)、診療放射線技師12名(女性技師4名)、臨床工学技14名。


CT更新を機にStellantを導入

 大阪府済生会富田林病院(300床)は“地域の皆様から信頼を得る病院”を理念とする南河内医療圏における中核病院である。開院は昭和52年。地域の市民病院的な役割を担い、高度かつ総合的な医療機能を備えている。

 放射線科は医師2名、診療放射線技師12名、看護師2名という陣容だ。現在、CT1台、MRI1台が稼働している。診療放射線技師は365日夜間も1名が当直を務め、CT、MRIの両方に対応する。近年、救急患者も多く、当直での仕事も高度化しており、単純な画像だけを撮れればよいというわけにはいかない。造影CT技術も全技師が一定以上の高水準を身につけている。また、血管造影検査はオンコールでの対応となっている。

 平成29年度のCT検査数は10,893件で、うち1,471件が造影CTで造影率は13.5%となっている。平均するとCT検査数は1日40〜50件。造影CTの場合、準備室で問診内容を確認し、看護師が患者のルート確保。検査終了後の抜針などの処置は準備室に戻ってから行う。緊急CTも多いため、検査室は極力空けておく必要があるからだ。

 同院では平成29年9月にCTを更新。これを機に、造影注入情報が自動保存されるCertegra Workstationを搭載したStellant CT Injection Systemを導入した。それまではバイエル社製のインジェクターの使用経験はなかった。バイエル製品に切り換えることになった一つのきっかけは、診療放射線技師の和田大輔先生(大阪府済生会冨田林病院放射線科)が、以前勤務していた病院での使用経験があったことだという。

 松本伸介先生(大阪府済生会冨田林病院放射線科技師長)は導入の経緯について次のように話す。

 「CT更新時に、とくにコストパフォーマンスの点からStellantを検討することになりました。そして、近隣の病院へ私と和田、看護師で実機の見学に行きました。その結果、操作性なども含めて好感触を得て当院でも採用することにしたのです」。

天吊り式なので場所をとらず、検査がしやすい。
図1 天吊り式なので場所をとらず、検査がしやすい。

使い勝手の良い4つのオート機能

 Stellantには4つのオート機能が備えられている。すなわち、プランジャー後端の位置が異なってもインジェクターのピストンを自動的に結合する「オート・ドッキング」、生食の数値を入力するだけでワンタッチで自動的にエア抜きしながら充填できる「オート・ロード」、シリンジに接続したチューブ内のエアをワンタッチで自動排出する「オート・プライム」、シリンジの取り外しに連動してピストンが自動的に初期の位置に戻る「オート・リトラクト」の機能である。

 これらオート機能について松本先生は次のように指摘する。「まず、オート・ドッキング機能、オート・ロード機能の使い勝手が良いですね。とくにオート・ロード機能は便利です。以前は看護師が事前に生理食塩水のシリンジも手作業で準備していましたが、その必要がなくなりました。Stellantでは準備室で看護師がルートを確保している間に、並行して生食を吸う作業が自動で行われるので効率的ですし、看護師は患者さんのケアに専念できます。とくに当直時は放射線科の看護師は不在ですが、生食の準備をする必要はなくルートだけ取ってもらえればよいので、看護師は常駐でなくても救急対応が可能です」。

 生食の準備を診療放射線技師ではなく看護師が担当する病院は少なくない。だが、患者のケアと生食充填の両方を行うのは看護師にとって大きな負担となる。しかも、生食を充填する際には注入ラインや患者の体内に気泡が入らないよう丁寧かつ慎重な操作が求められる。オート・ロード機能やオート・プライム機能によってこうしたストレスが軽減されている。さらに、「オート・リトラクト機能も非常に有用です」と松本先生。「単純なことですが、シリンジを取り外す際にピストンを戻す必要がなくなりました。以前はこの戻し忘れが少なからずありました。次の患者さんの準備もありますので、この様な些細な気遣いが、看護師にはとても好評です」と言う。

 和田先生もStellantの評価について次のように話す。「バイエル社製のインジェクターは当院では初めて導入したわけですが、診療放射線技師の間ではオート機能が使いやすいと好評です」。

注入圧リミットを緩やかに調整可能

 次いで、Stellant標準搭載の造影プロトコル最適化機能「Personalized Patient Protocol Technology(P3T)」について和田先生に使い勝手や要望などを伺った。

 「P3Tは注入プロトコルが最適化される便利な機能なのですが、腹部造影に特化している点が残念です。腹部領域以外でも、フラクショナルドーズによる注入速度の設定、体重当たりのヨード量の設定ができる機能があればありがたいと思います」。一方、予め設定している注入圧リミット値が上限に達した時の制御について、「急激に注入を止めるのではなく、圧力を緩やかに下げて制御しながら注入が持続されるのが評価できる点」と指摘。「とくに冠動脈CTA検査の場合、必要以上にフローレートを急激に下げるような制御であれば、造影剤のボーラス性が低下し撮影に大きく影響します」と言う。

 同院でStellantに標準でメモリしている注入プロトコルは10パターンほど。デフォルトのいずれかを呼び出して設定を微調整することで各患者に対応できている(図2)。その際、注入圧の変更がしやすいことも使い勝手の良さにつながっているという。「インジェクターの選定にあたっては、機器の操作性など使う側の感触を重視して判断すべきだと思います。Stellantの使用に際して、当初不安視していた設定・操作の”慣れ”に関しても、現場の診療放射線技師たちは『全く問題ない』と高く評価しています」と松本先生は強調した(図3)。

設定変更が容易なコンソール画面構成。
図2 設定変更が容易なコンソール画面構成。
なれていないスタッフでも、操作ができるように手順番号シールを貼っている。
図3 なれていないスタッフでも、操作ができるように手順番号シールを貼っている。

松本伸介先生

松本伸介先生

大阪府済生会富田林病院
放射線技師長

和田大輔先生

和田大輔先生

大阪府済生会富田林病院
放射線科

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