「Stellant CWS」で手順を標準化し、検査室全体のクオリティを向上

「Stellant CWS」で手順を標準化し、検査室全体のクオリティを向上
「Stellant CWS」で手順を標準化し、検査室全体のクオリティを向上

医療法人雄心会 函館新都市病院

〒041-0802
北海道函館市石川町331-1
TEL:0138-46-1321
FAX:0138-47-3420
病床数:155床
診療科目:脳神経外科、脳神経内科、整形外科、循環器内科、内科、麻酔科、リハビリテーション科、小児科、歯科。
CT1台、MRI2台、X線撮影装置1台、X線TV装置1台、血管撮影装置1台、RI1台。診療放射線技師10名、助手1名。


Stellant CWS 同施設では天吊りで使用されている。
図1 Stellant CWS 同施設では天吊りで使用されている。

 函館新都市病院は多くのモダリティを備えており、CT検査は月700件、うち造影検査100件と検査数も多い。さらに救急にも24時間対応するというハイレベルな当直体制を、技師全員で担当している。したがって、基本的に技師ひとりでも超音波とRIを除く全てのモダリティを一通り扱えることが求められている。

 同施設ではCTを Revolution HD(GE Healthcare社製)に更新するのに合わせて、15年前の発売当初に購入したStellantを、昨年12月に買替でStellant CWS へ機種変更した(図1)。その運用について、金子毅義先生、本間貴浩先生、中村 敦先生に伺った。

ちゃんとエア抜きしてくれるオート機能

 Stellantが選ばれた決め手として、生理食塩液(生食)の充填作業を、ボタン一つで自動的に注入してくれるオート・ロード機能を真っ先にあげられた。「気泡が入りにくいよう考案された独自のピストン挙動で生食の充填が行われるため、場合によってはエア抜きに手間が掛かる手動による充填作業から解放され、並行して患者の検査準備サポートが行える」と金子先生。チューブ内のエアを排出するオート・プライム機能についても、延長チューブが満たされる量の生食がチューブ内に自動的に排出されるため、慣れると便利な機能だと。コイルタイプの専用延長チューブは直線的なものに比べてかかる負荷に強く、これを患者の親指に引っかけることで抜針事故も防げると、金子先生は評した。

シンプルなプロトコルを用いて、確実な造影を

 同施設では、体重5kg刻みに、2種類の注入時間(通常撮影用の12秒と高分解能撮影用の15秒)を基本プロトコルとして、Stellant CWSへ保存している(図2)。中村先生は、「以前は体重ごとに書かれた表を参照しながら逐一手作業で入力していたが、今は該当する体重のプロトコルを呼び出すだけなので、ヒューマンエラーも防ぐことができる」と、プロトコルのシンプル化の利点を説明された。

プロトコルの設定画面 患者の体重に応じて、35kgから71kg以上まで5kg刻みで保存されたプロトコルを呼び出すことで、入力の手間を減らしミスも防ぐ。
図2 プロトコルの設定画面 患者の体重に応じて、35kgから71kg以上まで5kg刻みで保存されたプロトコルを呼び出すことで、入力の手間を減らしミスも防ぐ。

CT連動機能を介してPACSでインジェクションレポートを参照できる

 本間先生が高く評価するのは、インジェクションレポートをDICOMデータとして保存できる点である。

 CT側(Revolution HD)からの要求に応じて、インジェクター側から連動装置(ISI-900)を経由してCTへ転送された、注入レート、注入量、注入時間の各データは、CT側でDICOMデータ化されPACSへ送信される(図3)。本施設の組合せでは、注入データをPACS上で確認することができる。

インジェクションレポートの表示画面 PACSとインジェクターは直接繋がっていないものの、CTを経由してデータを保存し注入条件を閲覧することができる。
図3 インジェクションレポートの表示画面 PACSとインジェクターは直接繋がっていないものの、CTを経由してデータを保存し注入条件を閲覧することができる。

 注入データを保存しておくことで、解析にも利用でき、同じ患者を再検査する際に、前回のデータを参照することが可能となる。

 なお、オプション機能のPACSインターフェースを利用すれば、注入中の圧力変遷をグラフ化してPACS上で表示できる。

求められる検査のクオリティ管理

 将来的には撮影条件の提出が求められるなど、検査に対するチェックは厳しくなるだろうと金子先生は話す。医療機関における検査のクオリティが一定水準に達しているか、監査が入るようになるだろうとも言われている。一例として、「ヨード注入量を減らし被ばく線量を抑えれば確かに患者さんの負担は軽減できますが、一方で、病変を見逃さない画像にするためには、適正な線量や造影剤の注入量求められます。さらに、各モダリティの担当をローテーションしている以上、技師によってクオリティにばらつきを出すわけにはいきません。そうした中で、やはり注入プロトコルの保存機能は頼もしいですね。検査の標準化もできますし、人間の操作する回数が減ればそれだけミスも減らせます」と、これから始まるであろう検査のクオリティチェックとStellant CWSの好相性を評した。


金子毅義先生

金子毅義先生

函館新都市病院
放射線科

本間貴浩先生

本間貴浩先生

函館新都市病院
放射線科

中村 敦先生

中村 敦先生

函館新都市病院
放射線科

PP-M-STE-JP-0008-31-07