超音波子宮卵管撮影を受けられる方へ

赤坂見附 宮崎産婦人科
院長 宮崎豊彦

不妊の原因を調べるためには、必要に応じていくつかの検査を行います。超音波子宮卵管撮影は卵管の状態を調べるための基本的な検査の1つです。

この検査は、X線を使わず短時間で受けられる簡単な検査です。

超音波子宮卵管撮影を受けられる方へ

検査前

この検査を受ける時期は、月経終了後の1週間くらいの間(基礎体温の低温期)が適しています。検査の日程は医師にご相談ください。

次のような方は、事前に医師にお知らせください。

  • 骨盤内急性炎症性疾患の治療中の方
  • 月経ではない性器出血のある方
  • 妊娠している可能性のある方

検査中

  • 検査中に、生理痛に似た腹痛を感じる方もいらっしゃいます。
    強い痛みを感じたときは我慢せず、すぐに医師にお知らせください。
  • めまい、くらくらする等の貧血様の症状があればすぐにお知らせください。
  • 上記以外にも、何か普段と違う症状があらわれたら、すぐに医師にお知らせください。
超音波検査とは?
超音波検査とは?

超音波検査とは?

  • 超音波検査は、耳に聞こえないくらい高い周波数の音(超音波)を体にあてて、その反射を利用することにより検査したい部分の構造や病変などを調べる検査です。
  • 超音波検査にはX線被曝の心配がないので、通常の検査では、妊娠している可能性のある方も受けることができます。
  • 超音波検査では診断の目的により、さまざまな超音波の発振器(プローブ)が使われます。また、超音波子宮卵管撮影では、腟からプローブを挿入して検査を行います。
超音波による子宮卵管撮影の方法

超音波による子宮卵管撮影の方法

  • この検査では、超音波をお腹の表面からではなく、腟から子宮や卵管、卵巣にあてて、これらの状態を画面(モニター)で観察します。
  • 卵管が通っていることを超音波装置のモニターで確認するために、生理食塩水と空気の混合液を使います。
  • 超音波をあてるための発振器(プローブ)や、混合液を注入するための細いチューブ(カテーテル)は 腟から子宮の入口に挿入します。
  • 混合液を注入しながら、モニター上で卵管の中の流れを観察します。
  • 検査は通常、10分程度で終了します。
検査の後に

検査の後に

  • 検査の結果は当日(あるいは後日)、医師から説明されます。
  • 検査後は普段通りの生活ができます。