イソビストの使い方は?

6. 効能・効果

イソビスト注240

脊髄撮影

コンピューター断層撮影における脳室、脳槽、脊髄造影

関節撮影

 

イソビスト注300

子宮卵管撮影

関節撮影

7. 用法・用量

脊髄撮影、コンピュ-タ-断層撮影における脳室、脳槽、脊髄造影

脊髄撮影、コンピュ-タ-断層撮影における脳室、脳槽、脊髄造影

本剤の使用濃度と用量は、撮影部位での必要なコントラストの程度と範囲及び使用X線装置と技術により左右される。通常、撮影部位、穿刺部位に応じて下表の濃度、用量を使用する。
なお、年齢、体重、撮影部位の大きさにより適宜増減する。

効能・効果 脊髄撮影 コンピューター断層撮影における
脳室、脳槽、脊髄造影
撮影部位 腰部 胸部 頸部 腰部 胸部 頸部
穿刺部位 腰椎 腰椎 腰椎又は
頸椎
腰椎
使用濃度
(mgI/mL)
190~240 腰椎 240 240
用量(mL) 6 ~10 6 ~10

*240mgI/mL以下の濃度に希釈する場合には生理食塩水を用いる。

子宮卵管撮影

脊髄撮影、コンピュ-タ-断層撮影における脳室、脳槽、脊髄造影

通常、成人1回6~10mLを導管より子宮腔内に注入する。
なお、年齢、体重、撮影部位の大きさにより適宜増減する。

関節撮影

関節撮影

通常、成人1回1~10mLを関節腔内に注入する
なお、年齢、体重、撮影部位の大きさにより適宜増減する。

8. 造影検査の実際

以下に紹介する症例は臨床症例の一部を紹介したもので、全ての症例が同様の結果を示すわけではありませ

8. 造影検査の実際

脳・脊髄造影

脊髄腔内に造影剤を投与し、脊柱管内の形状や狭窄の有無等の診断を行う検査 脊柱管狭窄、脊髄腫瘍、椎間板ヘルニアなどの診断

投与経路:脊椎穿刺によるクモ膜下腔内(髄腔内)投与

08-2
脳・脊髄造影 1
脳・脊髄造影 2

60歳代女性
腰部脊柱管狭窄症の症例
イソビスト240 10mLを注入し脊髄造影検査を行った。

椎間関節部での両L5神経根への圧迫が強いことが特に斜位像で明瞭に確認できた
(国家公務員共済組合連合会 横浜南共済病院 整形外科 三原 久範先生による症例)

重要な基本的注意

検査終了後は、副作用を防止するために患者を数分間座位(垂直位)にさせることにより、造影剤をできるだけ腰部に移動させること。また、検査終了後8時間は患者の頭部を10~15度挙上し、以後も16時間は安静にしておくこと。

子宮卵管撮影 1

子宮卵管撮影

子宮腔内の状態、卵管の疎通性や卵管采の状態等の診断を行う検査 不妊症における卵管疎通性、骨盤腹膜、卵管の癒着などの診断 投与経路:経膣的に子宮口から投与

子宮卵管撮影 2

正常例における子宮卵管造影

注入後

子宮卵管撮影 3

注入後

拡散像(注入後15分)

イソビスト注300 10mLを用いた子宮卵管造影の症例。

イソビスト注300 を用いた子宮卵管造影により、両側の卵管疎通性は良好で、造影剤の拡散も良好であることが確認できた。

(医療法人 蔵本ウイメンズクリニック蔵本 武志 先生による症例)

【MEMO】 子宮卵管撮影での水溶性造影剤の特長と留意点

  水溶性造影剤


  • 組織親和性が良好なため、微細な所見が得られる。
  • 吸収が早いため、長期残留して異物肉芽腫や
    癒着を起こす心配がない。
  • 吸収が速いため、長く造影剤の残像を残さない。
  • 血管内に入っても塞栓のおそれがなく、
    出血している時でも使用可能である。
  • 1日で診断可能である。


  • 造影能力が不十分な場合がある。
  • 吸収が速いため、腹膜内癒着の診断が難しい。
  • 過敏反応を起こす可能性がある。
  • 従来の造影剤(油性造影剤)に比べて粘稠度が
    かなり低いため、注入された場所から流れやすい。

栃木武一:日本産科婦人科学会埼玉地方部会誌22(2):260-264(1992)

  水溶性造影剤


  • 組織親和性が良好なため、微細な所見が得られる。
  • 吸収が早いため、長期残留して異物肉芽腫や
    癒着を起こす心配がない。
  • 吸収が速いため、長く造影剤の残像を残さない。
  • 血管内に入っても塞栓のおそれがなく、
    出血している時でも使用可能である。
  • 1日で診断可能である。


  • 造影能力が不十分な場合がある。
  • 吸収が速いため、腹膜内癒着の診断が難しい。
  • 過敏反応を起こす可能性がある。
  • 従来の造影剤(油性造影剤)に比べて粘稠度が
    かなり低いため、注入された場所から流れやすい。

栃木武一:日本産科婦人科学会埼玉地方部会誌22(2):260-264(1992)

関節撮影 1

関節撮影

関節腔内の状態、関節腔外への漏出、関節軟骨の異常などの診断を行う検査

半月板損傷、靭帯損傷などの診断

投与経路:経皮的に関節腔へ投与

関節撮影 2

MRI T2WI:

棘上筋腱の損傷が観察されるがその大きさや形状は不明瞭である

関節撮影

イソビスト®240 による関節造影:

肩峰下包へのイソビストの漏出が観察された.

関節撮影
  • 肩の腱の損傷においては, 損傷の度合いをMRIにおいて正確に判定するのは難しい
  • 今回の症例においても、MRIで損傷は観察されたがその大きさや形状は不明瞭であった.
  • イソビストを用いた関節造影によって損傷の大きさと形状を評価することができた

イソビスト®240 による関節造影:

肩峰下包へのイソビストの漏出が観察された.

(名古屋第二赤十字病院 整形外科 深谷泰士先生による症例)