脊髄撮影
コンピューター断層撮影における脳室、脳槽、脊髄造影
関節撮影
子宮卵管撮影
関節撮影
本剤の使用濃度と用量は、撮影部位での必要なコントラストの程度と範囲及び使用X線装置と技術により左右される。通常、撮影部位、穿刺部位に応じて下表の濃度、用量を使用する。
なお、年齢、体重、撮影部位の大きさにより適宜増減する。
効能・効果 | 脊髄撮影 | コンピューター断層撮影における 脳室、脳槽、脊髄造影 |
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撮影部位 | 腰部 | 胸部 | 頸部 | 腰部 | 胸部 | 頸部 | |
穿刺部位 | 腰椎 | 腰椎 | 腰椎又は 頸椎 |
腰椎 | |||
使用濃度 (mgI/mL) |
190~240 | 腰椎 | 240 | 240 | |||
用量(mL) | 6 ~10 | 6 ~10 |
*240mgI/mL以下の濃度に希釈する場合には生理食塩水を用いる。
通常、成人1回6~10mLを導管より子宮腔内に注入する。
なお、年齢、体重、撮影部位の大きさにより適宜増減する。
通常、成人1回1~10mLを関節腔内に注入する
なお、年齢、体重、撮影部位の大きさにより適宜増減する。
以下に紹介する症例は臨床症例の一部を紹介したもので、全ての症例が同様の結果を示すわけではありませ
脊髄腔内に造影剤を投与し、脊柱管内の形状や狭窄の有無等の診断を行う検査 脊柱管狭窄、脊髄腫瘍、椎間板ヘルニアなどの診断
投与経路:脊椎穿刺によるクモ膜下腔内(髄腔内)投与
60歳代女性
腰部脊柱管狭窄症の症例
イソビスト240 10mLを注入し脊髄造影検査を行った。
椎間関節部での両L5神経根への圧迫が強いことが特に斜位像で明瞭に確認できた
(国家公務員共済組合連合会 横浜南共済病院 整形外科 三原 久範先生による症例)
検査終了後は、副作用を防止するために患者を数分間座位(垂直位)にさせることにより、造影剤をできるだけ腰部に移動させること。また、検査終了後8時間は患者の頭部を10~15度挙上し、以後も16時間は安静にしておくこと。
子宮腔内の状態、卵管の疎通性や卵管采の状態等の診断を行う検査 不妊症における卵管疎通性、骨盤腹膜、卵管の癒着などの診断 投与経路:経膣的に子宮口から投与
注入後
注入後
イソビスト注300 10mLを用いた子宮卵管造影の症例。
イソビスト注300 を用いた子宮卵管造影により、両側の卵管疎通性は良好で、造影剤の拡散も良好であることが確認できた。
(医療法人 蔵本ウイメンズクリニック蔵本 武志 先生による症例)
水溶性造影剤 | |
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造 特 長 |
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造 特 長 |
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栃木武一:日本産科婦人科学会埼玉地方部会誌22(2):260-264(1992)
水溶性造影剤 | |
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造 特 長 |
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造 特 長 |
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栃木武一:日本産科婦人科学会埼玉地方部会誌22(2):260-264(1992)
関節腔内の状態、関節腔外への漏出、関節軟骨の異常などの診断を行う検査
半月板損傷、靭帯損傷などの診断
投与経路:経皮的に関節腔へ投与
棘上筋腱の損傷が観察されるがその大きさや形状は不明瞭である
肩峰下包へのイソビストの漏出が観察された.
肩峰下包へのイソビストの漏出が観察された.
(名古屋第二赤十字病院 整形外科 深谷泰士先生による症例)