world online news

World Online News

ECR2021

World Online News

ECR 2021 Live Session: RPS 104 (Artificial Intelligence [AI] and Technical Improvement in Chest Imaging)に参加して

藤田医科大学医学部 放射線医学教室
大野 良治 先生

 今年も例年通りECR 2021に参加したが、COVID-19肺炎により、今回も残念ながら早々にWEB開催が通達され、WEB開催された。今回のECRではECR 2021 Live Session、ECR 2021 Electric Poster以外にも様々なlectureなどが事前録画され配信されていたが、日本人を含めた東アジアからの参加者数に関してはよくわからないものの、Speakers Cornerで検索したときに示される日本人Speakerは8名で、中国人Speakerは52名であった。そして、韓国人Speakerは0名という,通常のECRとは大きく異なる参加者の状況であった。実際に韓国の友人に話を聞いたが、WEB開催になったことで、特に若い先生方を中心に参加のmotivationが落ちたようで、今後の国際学会のWEB開催時の留意点になるかもしれない。

 ECR 2021において胸部領域の質疑応答ができるセッションはLive sessionとしては、「Artificial intelligence (AI) and technological improvements in chest imaging (RPS 104)」と「Body composition, COVID-19, and interstitial diseases in chest imaging (RPS 204)」の2つのみであった。したがって、多くの研究発表に対して演者と直接質疑応答の機会が得られるScientific sessionがこの2セッションのみであったことは参加者として非常に残念であった。

 今回は3月5日(金)に開催されたRPS 104に発表があったためLive Sessionに参加した(図1)。

 本セッションは1) 胸部単純写真のAIを用いた気胸の診断に関する演題(n=2)、2) Dual-Energy CTの新たな再構成法に関する演題(n=1)、3) 低線量CTの画像表示法に関する演題(n=1)、4) Computed DWIの非小細胞肺癌のリンパ節転移診断能に関する演題(n=1)および5) CTにおける肺容積推定に関する演題(n=1)の発表と質疑応答にて構成されており、座長で友人のOxford UniversityのFergus Gleeson先生や演者のUniversity of Lille Nord de FranceのMartine Remy-Jardin先生と久しぶりに再会できたのはうれしかった(図1)。しかし、セッションにおける質疑はチャットを介した質問以外は受け付けていないことから、Sessionの時間帯の影響もあって、参加していない演者もいた。従って,Prerecordされた録画を全演題再生したのちに座長と演者のみで議論をする形式でセッションは進行された。演題の内容は残念ながらドイツなどの先端施設からの発表がなく、全体として最先端の発表が少なかったのも残念であった。やはり、COVID-19肺炎蔓延が放射線医学研究に与える影響が少なくないことを改めて感じたECR 2021である。

図1

図1