バイエル画像検査室

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4人の放射線科スタッフがお届けします。

線量管理室

被ばく線量の管理?照射線量の管理?線量管理の基本

被ばくを管理するというのは、装置から出力される線量を管理するということですか?

そういう意味合いもありますね。線量管理と一概に言われていますけど、被検者の医療被ばくを管理することと、装置から出力される線量を管理することの違いを考えてみましょうか。

被ばく線量の管理?照射線量の管理?線量管理の基本

近年、国民の放射線被ばくへの関心が高まり、病院のスタッフに対する放射線被ばく相談数も増加している状況において、画像診断装置に対する線量管理は非常に重要な事柄であると言えます。ここで線量管理と一概に言っても、被検者の医療被ばくを管理することと、装置から出力される線量を管理することとでは、少し意味合いが異なります。

装置から出力される線量情報として、例えばCTではCTDIvolやDLP、血管撮影では面積線量や患者照射基準点線量等が挙げられますが、これらの数値を管理することは装置の精度管理や線量の最適化のためという意味合いが強いと考えられます。結果的に医療被ばくを低減することに繋がることではありますが、被検者に吸収された線量、つまりは被検者の医療被ばくを直接的に管理しているわけではありません。

では、「被検者の医療被ばくを管理する」とはどういうことでしょうか。医療被ばくを管理する最大の目的は、検査による放射線障害(傷害)のリスクを管理することです。そのためには装置から出力される線量を管理することはもちろん、被検者に吸収された線量を定量的に測定し、そこから被ばくによるリスクを評価することが求められる場合があります。


被ばく線量の数値化や、それらの数値から正確にリスクを評価することは簡単ではありませんが、将来的にそのような指針が出てくるかもしれませんね。

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