バイエル画像検査室

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CT室 検査

技師は造影剤のルート確保できるの?

穿刺はできませんが、ルート接続・抜針・止血は可能です。

技師は造影剤のルート確保できるの?

技師会が行っている静脈注射の講習に参加してきました。今日はそこでの体験をお話しします。

2014年6月25日に公布され、施行された診療放射線技師法改正では、CT、MRI検査等において、造影剤の血管内投与と、確保された静脈路へのルート接続、抜針・止血が、新たに診療放射線技師の業務範囲へ加わりました。これらの医行為は、医師のみが行える業務ですが、看護師も医師の指示のもとに行う医行為(=診療の補助)として行える、独占業務となっています。

こうした規則がある中、現在のチーム医療の効率化、診療放射線技師の専門性を踏まえたうえで、法改正による業務範囲拡大が、診療放射線技師にも行われました。しかし業務範囲に加わったとはいえ、新たな技術はすぐに実施できるものではありません。安全に実施するためには十分な教育と研修が必要になってきます。教育を行う団体としては、日本診療放射線技師会があり、これらの統一講習会が平成32年まで開催される予定となっています。

静脈注射(針刺しを除く)に関する講習会に参加して

第186回通常国会で「地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための法律の整備に関する法律案」(医療・介護制度改正の一括法案)が成立し、この法案の中には、医療従事者の業務範囲および業務の実施体制の見直しとして「診療放射線技師法」も含まれています。

その項目の一つとして、造影剤の血管内投与に関する業務のうち、造影剤投与終了後の静脈路の抜針及び止血を行う業務に関しての項目に関係する、日本放射線技師会で行われている静脈注射(針刺しを除く)の講習会に参加しました。

講習会は、講義学習・実習などがあり、必要な知識として、静脈注射にかかわる法的責任や薬剤について、業務をおこなうことにより知っていなければいけない必要な知識を得るものでした。実習では注意事項を含め、実際に抜針する想定で実技を行い、改めて実際の流れの確認ができ有意義なものでした。

講習では抜針時の注意事項として、下記などがあげられていました。

  • 抜針前に患者の観察を行う
    • 患者の氏名の確認、患者の症状の観察と問診、副作用症状
  • 刺入部の観察
    • 血管外漏出の確認
  • 生体消毒液による皮膚トラブルの有無の確認
    • アルコール禁忌等がある場合は低刺激性のものを使用
  • 止血時間の考慮
    • 抗凝固剤使用の確認、止血時間(3〜5分程度)、止血の確認

被検者とのコミュニケーションを図りながら、的確かつ迅速に最終確認と判断をするためには、十分な教育・研修を受けたうえで実施することが重要であると再認識しました。

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