バイエル画像検査室

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CT室 検査を始める前

血管外漏出の予防、どうしていますか?

造影剤注入前の確認方法の1つに、生理食塩水でのテストインジェクションがあります。

血管外漏出の予防、どうしていますか?

造影検査のリスクである血管外漏出の予防法をご紹介します。

予防法1)

  • 被検者とのコミュニケーション
  • 留置針の使用
    • 金属針は使わない
    • 3 mL/sec以上の注入速度では出来るだけ20Gあるいはそれ以上に太い留置針の使用が望ましい
  • 刺入部は正肘
    • 手背や手首からの注入においての注入速度は1.5 mL/secを超えないことが望ましい
  • 注入前の逆血確認
    • 逆血が見られない場合は留置針の位置を調整
    • 逆血確認出来たら、検査中にチューブから刺入部にテンションがかからないことを確認
  • 生理食塩水のテストインジェクション
    • テストインジェクションや本番注入で造影剤を注入する前に、生理食塩水を注入し血管外漏出の有無や速度に耐えられるかを確認する方法
      生理食塩水の注入速度は、テストインジェクションや本番注入と同速とし、血管外漏出の有無を確認
    • 生理食塩水テスト注入の設定例

      生理食塩水テスト注入の設定例
  • 触診による注入部位の確認
    • 注入開始から15秒間、あるいは撮影開始までのモニタリングが望ましい

血管外漏出の確認法として、生理食塩水を使用したテスト注入はご存知でしたか?


【参考文献】

1)
ACR Manual On Contrast Media Version 10.3 2018

PP-PF-RAD-JP-0098-04-02