バイエル画像検査室

知っていれば役立つ「マメ知識」、「学会で入手した情報」を、
4人の放射線科スタッフがお届けします。

CT室 インジェクタとは

CT装置とインジェクタの連動ってどういうことですか?

スイッチ1つで、CT撮影とインジェクタの注入が開始することです。

CT装置とインジェクタの連動は、データ転送規格の一種であるCAN(Controller Area Network)規格を用いて通信しているんだよ。

CAN規格ってあの車とかに使われている、あの規格ですか?

CT装置とインジェクタの連動ってどういうことですか?

最近更新したCT装置は、ばく射スイッチでインジェクタの造影剤が注入していますね。

CT装置とインジェクタの連動は、異なるメーカーの機器をお互いが制御して動かすため、機器同士で通信のやり取りをしなければなりません。そこで連動には多くの場合、データ転送の規格の一種であるCAN(Controller Area Network)規格を用いてお互いに通信を行っています。
このCAN規格はドイツのボッシュ社が提唱し、その後ISOでも標準化されたもので、自動車や大型工作機械などの分野でも使用されています。

CT装置との連動では、連動できる機能ごとにクラス分類がされており、現在クラス0から5まで分類されます。また上位クラスは下位クラスの機能をすべて含んだものとなります。

クラス分類 連動できる機能
クラス0 スキャナがインジェクタの「状態」をモニタできる
クラス1 インターフェースの作動(各装置は他の装置の開始を要求できる)
クラス2 インジェクタは注入サマリーデータをスキャナに提供できる
クラス3 スキャナはインジェクタから注入プロトコル設定を読み込むことができる
クラス4 スキャナはインジェクタに注入プロトコルを書き込むことができる
クラス5 スキャナは注入の注入速度をリアルタイムで制御できる
インジェクタ側にあるCT装置との接続ボックス
インジェクタ側にあるCT装置との接続ボックス

当初CT装置とインジェクタの連動はクラス1での制御でしたが、現在は多くのメーカーがクラス4に対応した連動機能を有してきています。
このクラス4では、CT装置の操作パネル上でインジェクタの注入プロトコルが表示されます。そこで注入プロトコルの入力や、CT撮影プロトコルに連動した注入プロトコルの保存・自動呼び出しが可能です。クラス4では、インジェクタの多くの操作をCT操作パネルで完結することが可能となります。


CT装置とインジェクタの連動機能を制御している通信規格は、自動車などの通信規格と同様だったことは初めて知りました!

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