ポスター発表

準備編(2)ポスターエリアを歩いてみよう

ポスター発表

学会発表の経験があまりないのであれば、できれば自分が発表する前にポスターエリアを歩いてみませんか。研究を見て勉強するのはもちろんのこと、他の人がどのように発表しているか見て発表方法を勉強しましょう。

とりあえず、発表テーマに関係なく、ぶらぶらと歩いてみてください。ちょっと遠くから、本当にただ散歩のようにゆっくりとでいいので、通り過ぎながら観察してみてください。ポスター横に立っているのはどのような人ですか?ぱりっとおろしたてのシャツにネクタイをした、あきらかに若い学生さん。ちょっと慣れた感じのポスドクさん。アジアから来た人はフォーマルなスーツ姿の人が多いですね。男子学生でネクタイをした人は医学部の学生さんが多いようです。ジーンズ姿の若者は理学系の院生でしょう。女性はわかりやすいドレスコードがないからでしょうか、ワンピースにたくさんネックレスをつけてみたりミニスカートにブーツだったり濃紺のリクルートスーツだったり、いろいろです。

まあそんなことはどうでもよくて…、いえ、完全にどうでもいいわけではなく、発表者から学会の雰囲気をつかんでいただきたいと思ったのです。自分の想像と大体同じでしょうか?今まで「国際学会なんて…」と尻込みしていた方は、発表者に若い人が多く、服装の幅もビシッと決めたスーツからジーンズまで、かなりカジュアルなのを不思議に思ったのでないでしょうか。自分が一番の若造でなく、場にそぐわないわけでもないこと、気づかれたでしょうか?

少しリラックスしたところで、更に発表者に注目してください。どのように立っていますか?やることがなく所在無げな感じでぼーっとしてる人、多いですね。コーヒーやお菓子が用意されている会場の場合、カップを片手に立っている人もいます。ニコニコ、きょろきょろと立ち止まってくれる人を探している発表者もいますね。そしてもちろん、一人、もしくは数人を相手に発表をしている人もいるでしょう。

それでは、自分の興味のある分野に移動してみましょうか。ポスタータイトルを見ると、慣れ親しんだ単語が目に入ってくるかと思います。気分のままに立ち止まってもう少し読んでみましょう。あ、発表者に話しかけられたでしょうか?

…ところで、私は服の買い物が苦手です。ハンガーにかかって並べられているものから、色と長さとほんの少し見えている生地を頼りにとりあえず引っ張り出してみると、たいていのものは気に入らない。それを何度も何度も繰り返し…。結局疲れるだけで収穫なし。デパートみたいなところでは、ひたすら数が多い分気に入らないものも多く、疲れるのでセレクトショップに入ってみると、店員さんが「あなた、場違いよ」みたいオーラを出してきたり、そうでなければ手にとって「あ、違った」と思っているのにも関わらず「お似合いですよ」「どうぞ試着してみてくださいね」とか声をかけられる。そうかと思えば、気に入ったのがあって、その服を腕にかけて試着室の鍵を開けてもらうとかサイズ違いを出してもらいたいとか、明らかにヘルプが必要な雰囲気を出して待っているのに、店員さんは出てこない。靴を買うのも苦手ですね。私の足は標準型ではないので、試し履きするときには必ず複数のサイズが必要だし、ストッキングや靴ベラをもらったり、別のデザインで足に合いそうなものを勧めてもらわないといけないことも多く、店員さんとのやり取りが確実に多いのにもかかわらず、買わずに去ることが多い。いい買い物経験もあるにはあるのですけどね…
…似てませんか?ポスター発表会場の訪問と。タイトルを見て気になったところで、読み進めてみたら全く別方向の研究で興味がなかったとか、自分で使用していない全くわからない方法のためチンプンカンプンだったとか。そんなときに話しかけられたら…?逆に、面白そうだけどちょっとよくわからない、ちょっと説明してもらいたい、というときに発表者が仏頂面だったら?

次回からは「話しかけ方」についてお話したいと思います。

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