ポスター発表

準備編(1)フリートーク?司会者付き?

ポスター発表

さて、ポスター発表が決まったらポスターを準備するわけですが、学会大会のポスターって、どんなのでしょうね?百聞は一見に如かず。一度学会大会に行ったら火を見るよりも明らかなのですが、知らない人にとっては想像もつかないかもしれません。私は初めて作った時には全く想像がつかず、うろうろといろいろな人を訪ねては聞いて回った記憶があります。まあ、それはいずれわかるでしょうし、病院や大学などの壁に貼ってあってご存知かもしれませんね。

では、ポスター発表というのはどういうものか、ご存知ですか?ポスターを発表するとき、ほぼずっとしゃべり続けたり、聴衆を前に通して講演することもあったりすることはご存知だったでしょうか。

ポスターは決められた時間に会場に準備されたボードに貼り付けます。小さい学会では学会中全期間、大きい学会では日ごと、または時間ごとに区切られている場合もあります。会場はたいてい体育館のような広い場所で、ボードはテーマごとに区画整理され、番号が振られて並んでいます。自分の番号を探し出したら、すぐそばのヘルプデスクで画鋲やテープをもらい、ポスターを貼ります。時には画鋲入り紙コップがボードに張ってあることもあります。それで一安心、ではありませんよ。ここからが発表です。

私はこれまで様々な分野の学会に出席してきましたが、今までにフリートーク形式と司会者付き形式を体験しました。時代の流れなのか学会により好みがあるのか、私があちこちの分野を移動しているためわからないのですが、司会者付は私にとっては最近の方式になります。紙のポスターの代わりに大きなタブレットが立ててあって、画面を触ってあちこち動かしたり拡大したりしながら話す形式も見られるようになりました。この場合は学会が始まる前にメールでポスターを送ることが多いようです。このE ポスター、司会者付が多いようです。フリートークと司会者付きの発表と言ってもどちらもポスター、同じようなものなんじゃないかと感じるかもしれませんが、それがどうして、話し方が全く違います。話し方が違えば練習の仕方も違い、準備も心構えも全く違ってきます。そのため、この二つは別物と考えていただいたほうが良いと思います。

フリートーク発表。これは、ポスターの隣に発表者が立ち、自由に発表するものです。たいてい「発表者がいなければならない時間」が決められています。閲覧者は自由に会場を歩いていて、ふらりと立ち寄ったり、アブストラクトを読んで目星をつけた人がお目当てのポスター目指してきたり。人は来ては去っていき、じっくり眺める人もいればちらりと一瞥して去っていく人もいて、いつも「青空市場みたいだなあ」と私は思っています。

司会者付の発表はがらりと雰囲気が変わります。司会者を先頭に、数人から数十人のグループがガヤガヤと騒がしくやってきます。いえ、グループがガヤガヤと騒がしいわけではないのですが、大声で話す発表者たちがあちこちにいて、大勢がポスターに群がっているので、ガヤガヤと忙しい雰囲気がするのです。プレゼンの時間はたいてい3分とか5分とか、びっくりするぐらい短いので、発表者もせわしなく早口…。やはり青空市場、でもその中を団体観光客を引き連れたガイドが練り歩いている感じでしょうか。でもそういえば、とある学会で発表者は小さなマイク、聴衆はレシーバーとイヤホンを持つ、司会者付の発表がありました。発表者は叫ばないし、聞くほうも見るのは諦めて離れて立っている人もいて、なんとも静かなセッションでしたっけ。ああそうか、最近は観光地でもそんなガイド方式はみられるようになりましたね。とにもかくにも、そうやって団体が動いていきます。

フリートークと司会者付の発表、全く別物だと言うことはわかっていただけたと思います。両者の違いを端的に言うと、フリートークは一対一の会話、司会者付は一対大勢の独り舞台です。これでは発表の仕方に違いがあるのは当然ですね。共通することも多々あるのですが、この連載ではこの二種の発表を分けて、それぞれのトークのコツについて書いていきたいと思います。

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