「RadiCO2lon」の見やすいモニタ画面は、
操作室に居ながら適切な撮影タイミングを把握できる!

「RadiCO2lon」の見やすいモニタ画面は、操作室に居ながら適切な撮影タイミングを把握できる!
「RadiCO2lon」の見やすいモニタ画面は、操作室に居ながら適切な撮影タイミングを把握できる!

医療法人社団 札幌道都病院

〒065-0017
北海道札幌市東区
北17条東14丁目3番2号
TEL:011-731-1155
FAX:011-731-6500
病床数:188床
診療科目:内科、外科、形成外科、消化器内科、消化器外科、循環器内科、呼吸器内科、リウマチ科、肛門外科、リハビリテーション科、放射線科、麻酔科。
CT1台、MRI1台、RI1台、透視台1台、DXA1台、一般撮影1室。診療放射線技師7名。


患者の負担軽減のため炭酸ガス自動注入器を導入

 北海道札幌市東部にある札幌道都病院は、高齢者急性期医療を1つの柱として幅広い医療を実践する中規模病院である。とくに注力するのが消化器外科と形成外科だ。消化器外科の手術実績は多く、同院が開発した「直腸脱に対する会陰式脱出腸管切除術」では日本最多の症例数を誇る。

 RadiCO2lon
図1 RadiCO2lon

 同院の消化管診断分野では2010年からCTコロノグラフィ(以下CTC)を導入している。2017年の実績では年間163例実施した。現在CTCは、主に大腸内視鏡検査で腫瘍が見つかった場合の手術支援のため、あるいは腫瘍が大きいなどの理由で病変部への内視鏡挿入困難例に補助的に施行している。検診目的としての使用例はまだ多くはないが、患者の希望により実施することも少なくない。また、大腸がん検診の際にはバリウム注腸検査よりもCTCを勧めるという。

 CTC検査の際に課題となるのが大腸のガス拡張である。これを適切に行うために同院では炭酸ガス自動注入器RadiCO2lonを導入した(図1)。その理由について放射線部部長の相澤寿範先生は次のように話す。

 「CTC件数が増えたこともあり、検査に伴う患者さんの身体的苦痛を軽減するために採用しました。手押しの場合、手技に個人差が生じてしまいますが、自動注入器は失敗が少なく、誰でも一定以上の水準で炭酸ガスを注入し腸管を適切に拡張することができます。RadiCO2lonを選んだのは使い勝手が良かったからです」。

見やすいモニタ画面で注入圧を確認しながら大腸拡張度を予測

 RadiCO2lonは操作性・視認性の高い日本語画面液晶カラータッチパネルを採用しており、直感的な操作が可能だ。特徴はモニタ画面が大きいことである。相澤先生は「非常に見やすいという印象です。操作室からモニタ画面の表示を通じて、腸管内の圧力をリアルタイムで読めるので、患者さんの状態と合わせて、大腸拡張度を予測することができ、最適な腸管拡張状態での撮影が可能になります」と語った(図2)。「腸管内圧が上がりすぎると大腸が過拡張し、ガスが小腸にも逆流して患者さんの腹痛の原因になります。また、小腸にガスが流入するとガスの拡張領域が広くなり、画像処理に時間がかかることも問題になります。しかしRadiCO2lonでは送気時の内圧が適切かどうかを厳密に確認できるので、腸管拡張の適正化が可能になります」と語った。「たとえば、脱気といってガスが漏れてしまっている場合は注入圧が十分に上がっていないので、腸管拡張が不十分だと予想できるわけです」と相澤先生。

検査室からの視点。本体は小型ながらモニタは大きく、色分けや数字のサイズなど視認しやすい工夫が されている。
図2 検査室からの視点。本体は小型ながらモニタは大きく、色分けや数字のサイズなど視認しやすい工夫がされている。

 RadiCO2lonの注入プログラムでは注入速度や内腔圧、注入量などが標準化されており、操作性も簡便で、誰でも同じクオリティで検査をすることができる。

炭酸ガス注入用カテーテルは直腸の閉塞状況で使い分け

 RadiCO2lon専用の炭酸ガス注入用直腸カテーテルには2wayと3wayがある(図3)。前者は排出物の流入路と炭酸ガス送気路が同一流路のタイプであり、後者は排出物の流入路と炭酸ガス送気路が分離しているタイプだ。同院での使い分けについて相澤先生はこう話す。「基本的には3wayを第一選択としています。ゾンデが太いので動きにくく固定しやすいという利点があるからです。ただし、直腸の閉塞が強い患者さんの場合はゾンデの細い2wayを使用します。2wayにはロックをしなくても排液が排出できるというメリットもあります。それぞれ一長一短ありますが、直腸の閉塞状況などによって使い分けています」。

3wayカテーテルセッ
図3 3wayカテーテルセット
2wayカテーテルセット
図3 2wayカテーテルセット

 またRadiCO2lonで腸管拡張を行う際のカテーテル挿入時のコツを「通常、肛門へのカテーテル挿入時は左側臥位をとり、炭酸ガス送気後に伏臥位、仰臥位と体位変換してスキャンを行いますが、腸瘻孔があるなど脱気しやすい方や高齢の方で体位変換が困難な場合、伏臥位でカテーテルを挿入します。伏臥位はバルーンが抜けないように抑えやすく、また体位変換もしやすいという利点があります」と相澤先生は解説。

CTCの将来展望

 CTCは日本でも多施設臨床共同試験により検査精度の高さが証明されており、その普及が期待されている。前処置は簡便化され、大腸穿孔や出血などのリスクも低く、大腸スクリーニングにおける便潜血反応と大腸内視鏡の間に位置づけられる検査法として大きな可能性を秘めている。その課題と展望について、最後に相澤先生に伺った。

 「CTCは内視鏡検査に比べて患者の負担が確実に小さく、検診目的で使いたいという考え方は理解できます。ただ病変が疑われた場合には内視鏡検査を行う必要があり、二度手間になってしまうため、現状では検診の第一選択とするのは難しいでしょう。現段階では注腸バリウムに代わる方法という位置づけでとらえています。バリウムの副作用もなければ穿孔の危険も少なく、とくに腫瘍が見つかった場合のステージングや腫瘍の箇所を手術前に把握するには有用です。CTCの普及については、冠動脈CTが1つのモデルになると思います。最初はカテーテル検査の代わりとして導入され、現在ではカテーテル検査前のCT冠動脈造影として行われています。検診目的のCTCを普及させるには、当院レベルは当然としてクリニックレベルでも広く使われることが必須の条件になるでしょう」。


相澤寿範先生

相澤寿範先生

札幌道都病院放射線科部

PP-RADI-CO2-JP-0003-29-07