腹部造影超音波検査の最前線 [症例紹介]

東京医科大学 
飯島 尋子先生・森安 史典先生

ご紹介する症例は臨床症例の一部を紹介したもので、全ての症例が同様な結果を示すわけではありません。
効能・効果、用法・用量、警告、禁忌、原則禁忌を含む使用上の注意につきましては、添付文書をご参照ください。

MOVIE

- 東芝 aplio 症例 肝細胞癌

- GE銀河 LOGIQ 700 症例 肝細胞癌

- シーメンス SEQUOIA 症例 限局性結節性過形成


造影超音波検査の時相

造影超音波検査の時相

撮像モードと撮像条件:東芝aplio

撮像モード:Advanced Dynamic Flow(ADF)

プローブ帯域、送信電圧、送信周波数、受信処理の機能を適正に調整することにより、Dynamic Flowに比べ感度が大きく改善されています。これにより微小気泡の崩壊範囲、深度が向上し、より深く広い範囲を染影することが可能となり、同時に分解能も向上することができます。

撮像条件

送信周波数 2.5MHz
MI(Mechanical Index) 1.0~1.6
Focus ターゲットの下縁
フレームレート
  • Vascular phase:5fps
  • Delayed phase:2fps
造影剤 レボビスト
濃度 300mg/mL
投与速度 1mL/秒
撮像のタイミング 静注後約7秒から
  • Vascular phase(Early)/静注後7~30秒にて撮像
  • Vascular phase(Late)/静注後30~60秒にて撮像
  • Delayed phase(肝実質相)/静注後4~5分にて撮像

撮像モードと撮像条件:GE横河 LOGIQ 700

[撮像モード:Codend Harmonic Angio(CHA)]

造影剤からのハーモニック信号をCoded Technologyという特殊なコード化されたパレス送受信のテクニックと、Phase Inversion Harmonics技術を組み合わせることにより、効率よくほぼリアルタイムに近い早さで検出することができます。微小気泡の信号のみを効率良く受信し、高分解能を維持したままのイメージを得ることが可能です。

撮像条件

送信周波数 2~4MHz
MI(Mechanical Index) 0.6~0.8
Focus ターゲットの下縁・1点フォーカス
フレームレート
  • Vascular phase(Early):7fps
  • Vascular phase(Late):5fps
  • Delayed phase(肝実質相)/静注後4~5分にて撮像
造影剤 レボビスト
濃度 300mg/mL
投与速度 1mL/秒
撮像のタイミング 静注後約7秒から
  • Vascular phase(Early)/静注後7~30秒にて撮像
  • Vascular phase(Late)/静注後30~60秒にて撮像
  • Delayed phase(肝実質相)/静注後4~5分にて撮像

撮像モードと撮像条件:シーメンスSEQUOIA

撮像モード:Agent Detectopm Imaging (ADI)

高音圧コントラストエコー法であり、ティッシュハーモニック信号を抑制し、造影剤信号だけを広帯域で画像化する手法です。
Stimulated Acoustic Emission(SAE)にありがちなフォーカス依存性を、送信2段フォーカス技術等による音圧均一化技術で抑制し、均一な造影効果を示すことができます。

撮像条件

送信周波数 2MHz
MI(Mechanical Index) 1.5~1.9
Focus ターゲット近傍・2点フォーカス
フレームレート
  • Vascular phase:5fps
  • Delayed phase:2fps
造影剤 レボビスト
濃度 300mg/mL
投与速度 1mL/秒
撮像のタイミング 静注後約7秒から
  • Vascular phase(Early)/静注後7~30秒にて撮像
  • Vascular phase(Late)/静注後30~60秒にて撮像
  • Delayed phase(肝実質相)/静注後4~5分にて撮像

【使用上の注意】

2.
副作用
(静脈内投与)
総症例1,217例中93例(7.6%)に副作用が認められ、主な副作用は注入部疼痛37件(3.0%)、ほてり21件(1.7%)、注入部冷感13件(1.1%)等であった。(承認時)
市販後使用成績調査2,895例中36例(1.2%)に副作用が認められ、主な副作用は注入部疼痛10件(0.3%)等であった。(再審査終了時)