手術範囲の決定にミエログラフィーが有用であった症例[腰部脊柱管狭窄症]

大阪赤十字病院 整形外科
坂本 武志 先生

ご紹介する症例は臨床症例の一部を紹介したもので、全ての症例が同様な結果を示すわけではありません。
効能・効果、用法・用量、警告、禁忌、原則禁忌を含む使用上の注意につきましては、
添付文書(イソビスト注240)をご参照ください。

背景

10年前から歩行時に両下肢しびれを自覚する。
徐々に増悪し数分の間欠跛行となり、立位や歩行時に会陰部の疼痛と陰茎勃起を生じるようになる。

イソビストを用いたミエログラフィー検査の有用性

馬尾症候群を伴い典型的な腰部脊柱管狭窄症のMRI所見を呈する患者である。
手術適応であるが範囲決定についてはミエログラフィーが有用となった。
MRI所見ではL2/3 - 4/5の除圧術で十分かと思われたが、ミエログラフィーにてL1/2の必要性を確認できた症例である。

MRI画像

  • MRI画像
  • MRI画像
  • T1, T2強調画像矢状断像
  • 広範囲の脊柱管狭窄を認め、L2/3レベル以下が高度である。
    顕著な硬膜外脂肪を認める。

ミエログラフィー

L1/2, 2/3は腰部の伸展により高度な狭窄を呈し、馬尾神経のredundantも確認できる。

ミエログラフィー

左:前屈位 右:後屈位
左:前屈位 右:後屈位

ミエログラフィー後reconstruction CT

L1/2 - 4/5の広範囲狭窄
L1/2 - 4/5の広範囲狭窄

L1/2はのように狭窄の程度に変化を認める

術後単純X-P

正面像
正面像