Glioblastoma診断における造影MRIの有用性

Johann-Wolfgang-Goethe-University; Frankfurt/Main, Germany
Dr. Elke Hattingen

ご紹介する症例は臨床症例の一部を紹介したもので、全ての症例が同様な結果を示すわけではありません。
効能・効果、用法・用量、警告、禁忌、原則禁忌を含む使用上の注意につきましては、
添付文書  をご参照ください。

はじめに

年齢・性別

70歳 女性

患者背景

てんかんを有する患者で,乳癌及び失語症の既往がある.初回脳CT検査にて部分的に出血を伴う病変を指摘された.

確定診断名

部分的に出血を伴うglioblastoma(膠芽腫)

確定診断名

MR画像所見

造影効果を示す腫瘍近傍に局所脳血液量(regional cerebral blood volume,rCBV)の増加所見を認め,悪性神経膠腫であるglioblastomaが強く疑われる.

経過

定位生検により,glioblastomaであることが病理組織学的に確認された.腫瘍が言語野に位置することから,外科手術に代えて放射線療法が施行された.

本症例における造影MRIの有用性

Perfusion MRI は,非典型的な急性期脳出血における組織血流や壊死病変の評価に有用である.rCBVは,悪性神経膠腫に典型的にみられる腫瘍血管新生を反映し増加する.過剰な血管新生に伴いびまん性に拡がる造影効果は,浸潤性神経膠腫と限局性に増殖する転移性脳腫瘍を鑑別するうえで有用である.

撮像パラメータとガドビスト®の注入条件

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使用上の注意

4.
高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので,患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること.

掲載したMR 画像は,Dr. Elke Hattingen(Johann-Wolfgang-Goethe-University; Frankfurt/Main, Germany)のご厚意による.